日中でも木漏れ日になるような緑に囲まれた場所が近くにある。
起きられなかったり、なんやらかんやらで、いつもより遅い時間になると、太陽の位置も違うし、草木の匂いも全然ちがう。
早い時間にいくほうが、だんぜん、気持ちいい。
まいにち まいにち 歩いていると
知り合いになった気の合う犬づれの人と一緒に歩きながら、木や葉っぱのことを教えてもらったりしたり。
バナナの木も沢山あって、ツルの草花なんかは、この高い湿度と気温のなかで、ものすごい勢いで地面をおおいつくしてアスファルトの歩道まで進出してきている。
香港のラジオを聴きながら、とりあえず今日のニュースもチェック。
あるチャンネルでは、時々、一人は広東語を喋ってもう一人は北京語を喋って会話している。すごい香港っぽい。
まいにち まいにち おんなじ道をとおりながら
まいにち まいにち おんなじような人とすれ違いながら
ときどき その単調さに耐えられなくなって、行ったことのない道、草木で覆われてそうな道に行ってみたりする。
どこに続くのかわからず歩く緑の中の中を歩くのは不安だ。
入っていっていい場所なのかもわからないし。
怒られる理由は自分の中でないはずなのに、ちいさなビレッジの中の道を通る時は、よそ者、だと見られてるような感じもして、ちょっと不安になる。
自分の犬を他の犬と触れ合わさせたくない人には、自分の犬がいかないように気をつかう。
犬同士が遊んでも、私がなでなでしても気にしない犬と人もいる。
でも、私がなでなでしてた犬が、ある日いきなり顔見知りの犬の耳を噛みちぎってしまい、12歳にして片耳になってしまった子の話とか
おしっこが我慢できなくて、一日7回くらい、短い時間でも散歩に行かなきゃいけないすっごい可愛い2歳のイタリア犬とか
いろんなトレーニングに散々さんかしてきたのに、いまだに飼い主を噛む5歳のオトナ犬とか。
昨日はレモングラスのような匂いのする葉っぱを教えてもらった。
すっごく爽やかないいにおい。はっぱを匂いながら歩く。
今日は、Only Inspection Purposeの人しかこの先は行っちゃダメ、と書いてあるちいさい丘に入っていくような道に行ってみた。
おととい、その道から降りてくる人をみかけたのだ。
へー、そんなところに道、あるんだ、って。
9月にはいってちょっとだけ涼しい。
道はけっこうちゃんとあって、草木で覆われてなくて、そこを抜けると、大学に通じる車が通る道にでた。
あー、そういうことか。ずっと前、大学内を運行しているバスに乗った時、この近くの建物まで来たことがあるな、
そうか、あそこがあの時あの人と行った眺めのいいカフェか。
なるほどねー、そうつながってるんだ。
あのカフェに行った時は、まさかこんなスピンオフした誰も歩かないような道をみつけて、犬と歩いてるなんて、全く想像もしていなかった、あたりまえだけど。
視界は突然開けたり
点と点が繋がって、いきなりいろんなことがふに落ちたりする。
人生で、いま 自分 なにしてるんだろうな どうなっちゃうんだろうな って分からずあるいて あるいて 歩き続けるのは不安だけれど
ましてや、荷物があって走りたくても走れない とか ジャンプできないとか 思い込んでたりしたてたり。
だからどう、とうのはないんだけど
今日はそうやって ちょっと違う道にいって違う空気をすっているときの その奇妙なというか、ワクワクしつつ不安で、でも燃え立つような緑のエネルギーを感じながら、それに飲まれそうな怖さと畏敬の念を感じながらあるいた その感覚をシェアしたかったんです。
ではまた!