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プライドー誇りをもつことってどういうこと?

プライドー誇りをもつことってどういうこと?
と自問してみる。

プライドとかくと、何かネガティブな要素を感じてしまうが、
誇り、とかくといい印象だけを感じるのは、私だけか?

Coco ChanelはÉtienne Balsan という御曹司に見込まれ何不自由のない生活を提供される中、帽子つくりをはじめる。それが当時の貴族婦人達の評判となるが、彼は自分の愛人が「仕事をする」のが許せない、と言った。当時、女性が働くのは家計が苦しいがゆえにしぶしぶ、というのが大半だったから、自分が一人の女も養えない男だと見られるのが嫌だったのだ。

本当はそうではないのに。
彼が一人どころか、何十人だって養えるお金持ちであることは、誰でも知っていること。
彼は「養う」という言葉を使ったが、彼が恐れていたのは、彼女が自分の思い通りになる女ではなくなってしまうのが怖かったのだ。彼女が自分の店を持ち、自分でお金を稼ぐようになり、彼女が「Étienne Balsan の愛人」ではなく、「Coco Chanel」 として世間に存在することに、男のプライドが傷ついたのかもしれない。自分が必要とされなくなるかもしれない、という無意識の巨大な不安があったのかもしれない。

そして、ココも男の所有物、と見られるのは自分のプライドが許さなかった。

男のプライドは、女が働くことなんかでは傷つかないはずなのに。
私には、それはプライドではなく、見栄にしかみえない。
すごく魅力的な女性が自分のものである、と世間に見せたい見栄。
男性にだまってかしづく女性の態度をもってでしか、その女性が彼のものだと受け取れなかった世間に対する見栄。そもそも女性は男性の所有物ではないのに、当時はそういう見方しか男女の関係をみることが出来なかったし、Étienne Balsan はその世間の目に躍らされて、そういう関係しかココとの間に見出せなかった。

勿体無い。

彼女を愛していたのなら世間がどうあれ、
彼女を愛している自分、
というプライドにかけて、愛することができたらよかったのに。

彼と別れた後、やりたいことをやることによって、もっともっと彼女らしく生き生きと、もっともっと魅力的になっていくココをBFという距離から感じ、喜び、ともに辛苦を共にすることは出来なかった。

帽子作りなんて道楽だ
(よくも帽子つくりにエネルギーを注いでいる愛する人に対してそんな暴言が吐けるものだわ!)、
と彼はココに言い
ココは、これは戦いなの、古びれたファッションに対する私の戦いなの、と言い返す。

彼は、ココの帽子作りに対するプライドを感じ取る事が出来ず、ココも伝えきることができなかった。

プライドを持って生きることは思っている以上に大変なことかもしれない。
常に、プライドを傷つけられ、心を痛ませねばならない環境にさらされているから。
そんなプライドなら捨てちまえ! と。

心が痛むのを恐れていたらそうなってしまう。

でも、私はプライドを持って生きたい。
何度もプライドをずたずたにされて、心もボロボロ ボロボロと涙をながした。
行動や思想に対する自負心さえ、やっている事に対する誇りさえもっていなかったら、相手に主ねいたりこびたりして、攻撃をかわすことが出来たであろう傷や涙。

でも、プライドは捨てきれない。
自分が自分である、というプライド。
沢山泣いて少し学んだ。
自分のプライドを捨てずに、相手に道筋をすこし譲りながら、自分自身がブレないやり方を。
見栄をすて、恥をかくこと、なりふり構わず頑張ることは、プライドを傷つけず、本質的には自分の本当に守りたい芯のところにある誇りをまもることにも繋がる。

まだまだ勉強中。
まだまだうまく出来ないときが沢山あるけれど。

そんなプライド・こんなプライドだけど、いま一度一つ一つのプライドを見つめなおし、そのプライドたちと対話をして、彼ら、という私の誇りを大事にしていきたいと思う。
by totoatsuko | 2009-07-17 10:21 | Comments(0)
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