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カウンセリング@代々木上原・音楽療法・心理療法 GIM

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患者と医者 - 同胞になれるか?

参加している医療系のメーリングからの情報。

11月7日付けのBritish Medical Journal「Patients are ready for partnership」と題された記事。 http://www.bmj.com/cgi/content/full/337/nov06_1/a2431

以下は、その一部。
A shift towards seeing patients more as partners than as recipients of
care could be the change we need. It could advance the debate around
research ethics, say Michael Goodyear and colleagues (doi:10.1136/
bmj.a2128). It could also reduce errors by tackling what the Bristol
enquiry called the culture of arrogance among doctors.

イギリスの医療界も、日本と似たような問題意識を持っているようです。
(イギリス医療界には個人的な知り合いがいないので、事情は詳しく知りませんが。)

上記に書かれているように、患者さんと医師が、治す人・治療される人、ではなく、
ターゲットとしている病気の治療に取り組む同胞のような関係になると、
医療者・患者の治療に対する満足度はあがるでしょうし、ミスコミュニケーションや情報の偏りによる誤解を減らすことに繋がるのではないか、と思いました。

セラピストとクライアントの関係もしかり。
日本の主流でみられるのは、
カウンセラー&クライアント=答えや方向性を示す人&答えを教えてもらったり、気持ちを楽にしてくれることを期待する人。

この関係でのセッション・面談では、摂食障害、虐待(加害者・被害者)、どんどん数が増えている自殺の原因にもなっている鬱、引きこもり、自律神経失調症などは、根本的にcureされない。
セラピストやカウンセラーと名乗る人が、きちんと自分もセラピーに行き、自分の闇を見据え・プロセスした経験がないと、
セラピストがクライアントの闇を(無意識にでも)怖がらず、しっかりと受け止め、
"クライアント自身”が自分自身のいかなる内面をも受け止めれるよう促し、
心のバランスを心自身が自然と取り戻す動力に気づく手伝いをし、
individuation processや、
より自分らしく、より楽に生きることが出来る様になる、自分自身が本来持っている生きる力を取り戻す手伝いを
表面的な会話や、”話を聞いてあげてアドバイスをする”という方針や姿勢では決して実践することはできない。

でも、そんなことに気づいているカウンセラーは日本に少ない。
「話をきいてもらったら楽になりました」と言われて自分の役割は果たしたと思っているカウンセラーは沢山いるし、それくらいの事しかカウンセラーに期待もしていない。

でも、サイコセラピー(音楽心理療法・GIMも)は、もっともっと深いところからの変化を促すことが出来る。そういうこの分野の可能性と力をカウンセラーと名乗る人でも知らない場合が多いし、一般の人ならなおさら。

クライアントの闇に飲み込まれず、とことん付き合えるようになるためのトレーニングシステムも、日本にほとんど存在しない。とても残念だ。

医療界では、患者と医者の関係性が取りざたされるようになり、メディアも取り上げ、この種に関する論文の数も増えてきているが、心理療法・精神療法の世界では、まだまだ意識が低いままだし、当事者達が現状に危機感をもっていないは、とても残念に思う。
by totoatsuko | 2008-11-11 22:51 | Comments(1)
Commented by kana at 2008-11-12 01:25 x
今でこそ不眠もめまいも訳もない恐怖も遠い存在になったけど、たまに急に一人になったときや突然の誰かの悪意だったりを感じた瞬間など、ふと心の中の触れてはいけない闇のようなものや閉じ込められた黒い渦のようなものを感じることがあるよ。
・・・今思い出しても、あの時投薬の効果も医師との会話もあまり役には立たなかった気がする。
東京から関西への強制的なリセットが結局自分自身の何かをふっと楽にしたような。
今では私にそんな経験があったなんて誰も信じないかもしれないけど、またいつかあんな日がまたやってきたらどうしようという思いがずっとどこかにあるよ。
定期的に心のバランスや状態を一緒に確認したりしあえるような、メンタルのホームドクターやカウンセラーを関西で見つけたいものです。
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音楽療法士(GIM)のつれづれ


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