死ぬの、怖くないんですか?

「死ぬこと、怖くないんですか?」
と聞かれた。
死のまわりに渦巻く人の様々な感情をセラピストとして受け止めながら、本人や家族が、その人らしい死の受け止め方・関わりかた、死という生の一部の生き方が出来るようサポートする仕事。
先ほどの質問の私の答えは
「凄く怖い。怖いし、耐えられない位悲しくてつらいものだと思う。」
そう、私は死を恐れていないわけではないのだ。
死が引き起こす、様々な感情体験は、音楽心理療法士として、グリーフカウンセラーとして、日常死に関わらない人よりは少しだけ余分に体験している。だからといって、「死に慣れる」ということは永遠に起こらない。ひとつひとつの死のストーリーは全く違うから。そこに、惰性・慣れがはいりこめる余地はないから。
関われば関わるほど、別れの悲しさ、死に方によってはその悲惨さを、自分の心を痛めながら痛感する。涙を流す。ましてや、それが私の人生の個人的な出来事として起こったら、それはそれは辛い事だと思う。自分の大事な人との、この世での別れが怖くない訳がない。自分の魂が肉体を離れる時に起こりうる自分の肉体が感じるかもしれない痛みを怖がらないわけがない。
だからこそ、一生懸命になる - 死を意識した人たちと関わっている時。
どんなに辛かろうが、悲しかろうが、痛かろうが、それは生命が誕生する過程と同じくらい重要な人生の一部だから。死にはネガティブなものだけではなく、希望さえ存在するー少なくとも私はそう信じている。