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from splitting to integration - 補足

d0065558_224177.jpgもう少し 具体例を挙げたほうが、読んで下さっている方が具体的に個人的な体験・感覚と照らし合わせてsplit・内面の分裂(というか感情の分裂)という心理状況を身近に感じてもらえるかも、と思い、補足投稿。

例えば、家族と接している顔、仕事の顔、夜の顔。全部違って当然。全然気持ちの持ちようが違って当然。

例えば、仕事人間している時、家族や恋人のことなんて全く考えてない状況。
大好きな人と時間を過ごしているとき、自分の趣味に没頭しているとき、仕事なんてどうでもよくなってくる状況。

それが度を越したり、バランスを崩したりして、どれか一つのdentityが他のidentityの欲求や存在を四六時中否定している心が感情が分裂・splitしている状態。

小さな子供が親の仕事や夜の顔を見てもの凄くショックを受けて嫌悪感を感じる、という童話を読まれたことはあるだろうか?あまりにも自分が知っている母の顔・醸しだすオーラが違う。その艶やかな母親の表情に嫉妬する。誰かに恋してる一人の女性と、自分だけに愛情を注いでくれる人ー母親。その二面性は、その子にとって一人の人とは受け入れられないものだったのだ。

そういう、他のidentityにとってはびっくりさせられるような異なるidentity/パーソナリティーが自分の内面に存在していて、何かのきっかけで知らなかったIdentityの姿をかい間見たとき、子供がショックを感じるように、自分自身でショックを受けている可能性があるという事。

一体 そのidentity/その価値観・世界観をもつ人格は、誰なの?!
心理学用語を使うと、それはshadow/影とも言えるけれど、どの顔がshadowでどの顔がMainかなんて、決めるのは意味がない。

例えば、夜の顔をしてる自分は、家族(以下、家族は仕事にも置き換え可)を思う家族の一員というidentityが主幹をなしている自分を否定していたり、家族が存在していないように振舞うことにより、他のidentityからのsplit/溝を明確にし、より夜の顔のidentityの自分を後ろめたく感じず楽しめる。

しかし、そこには生きている感情がある。頭でidentityスイッチボタンを押して、identityを使い分けても、内面の感情は理屈では整理整頓しきれない。心のそこで繋がっているから、内面の矛盾は知らないところで、どんどん膨らむ。

例えば、母親というidentityには、夜子供をほっとらかして飲み歩きたい、という夜の顔の主張は受け入れられない。逆に、夜のidentityは家に閉じこもって母親になる以前楽しんでいた喜びを諦める、というのは受け入れられない。

自分自身がsplitしている、という風に自覚・あるいは認識していない人は多い、splitしている、という実感を持っている人も少ない。Splitを自覚したら、お互いの主張を真正面から取り扱わないといけなくなって、それはとても苦しいことだから、自然と避ける。splitしていないように、明確に異なるidentity同士の距離をしっかりあけて、どこかのidentityを演じて・楽しんでいるときは、他のidentityの存在を全く考えなくていいような環境を整える。

内面に存在するdentity達は、新しく生まれ続けるし、その寿命を全うしてfade outもしている、生きている存在。彼らの存在や関係のダイナミックスに注意を払っていなかったり、知らなかったりしたら、自分の生き方も、無意識のうちに彼らの利害関係にコントロールされてしまい、トータルな自分として満足・納得する人生・日々を積み重ねていくための障害になってしまう。

すくなくとも、私は NY-Bostonに移る時期、自分のセラピー(音楽心理療法)のプロセスで、splitしながら生きる、という事の凄い痛み、それによって受ける自分の傷の深さに気づいたのでした。
by totoatsuko | 2008-11-04 22:47 | Comments(0)
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音楽療法士(GIM)のつれづれ


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