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ご縁玉

d0065558_227327.jpgご縁玉、というドキュメンタリー映画の試写会に行ってきた。
大分で11月に東京・渋谷で12月に公開される。
8年前に治療した乳がんが、昨年リンパに転移して残りの命がそんなに長くないということに直面させられた、元養護学級の先生・山田 泉 48歳が、子供達と一緒の最後の旅先として選んだパリで、34歳のチェリストエリック・マリア・クチュリエと出会う。

彼は、ベトナム戦争の孤児でフランス人夫婦に育てられた。
見た目は、だからAsian. 日本人、と言っても誰も疑わないような風貌。
でも、バリバリ フランス人。

偶然の出会いに何かを感じたエリックは、山ちゃんに会いに、忙しい公演スケジュールを調整して、大分にやってくる - 最初の出会いから3ヶ月後に。

彼は、自分は一体誰なのか、ずっとずっと探していて、もしかしたら、山ちゃんとの縁が、あるいは日本への旅によって、答えを見つけることが出来るかもしれない、と感じていた。

彼は、日本の養老院で、孤児が暮らす施設で、チェロを奏で、きく人の心を揺さぶる。
そして、その反応から彼自身の心も揺さぶられる。

山ちゃんの生まれ育った家に行き、日本の田舎の小さな町でやまちゃんの知人達と話して、山ちゃんの生きてきた歴史に触れる。

ベトナム戦争中にベトナムに滞在していたことがあるお寺の住職が、
「わたし達は、みんな 大地の子 なんだ」という。生みの親を知らない・いない人でも、親がいる人も、みんな大地の子供であることには変わりない」と。

彼にとってとてもsignificantな、意味深い言葉だったが、
彼にとって捜し求めている答えを与えてくれなかった。

一つだけ明らかになったのは、
彼はすばらしいものをこの旅でうけとったということ。
そして、この「ご縁」つなげていきたい、と強く感じたこと。

生きることとか、死ぬこととか、自分は誰なんだ、ということに興味がない人、
あるいは、感情を感じないようにしている人にとっては、とてもつまらないドキュメンタリーかもしれない。だって、話に何の山場もないし、すーごい綺麗な映像でもないし、なんかドラマティックな人間関係の展開があるわけでもない。生きることとは、死ぬこととは何ぞや、と能書きたれるセリフは誰も言わないし。

でも、言葉にされない色んな感情が、人々の何気ないしぐさや会話からにじみ出ている。
自分が感じている、生きること・死ぬこと・自分が誰だか本当のところよくわかなくても生き続けなければならない喜びと悲しみと苦悩。

いっぱい涙がでたし、いっぱいあったかい気持ちになった。
そして、今私が生きている瞬間が、今私が持っている人との関係が、それがどんな物であれ、ほんとうにspecialであると感じ、そのspecialさをspecialなものとしてちゃんと感じ・appreciateしながら生きて行きたい、と思った。
by totoatsuko | 2008-10-24 22:05 | Comments(0)
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音楽療法士(GIM)のつれづれ


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