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13ヶ月の喪の期間

13ヶ月の喪の期間_d0065558_1327543.jpgアメリカのホスピスの規約には、患者の死後13ヶ月間、ホスピスのスタッフが患者の家族の心のケア・フォローアップを行なうことが義務付けられている。家族が望もうが、望むまいが、そうしなければならないのである。

患者の死が残された人間に与える影響が大きさの認識を証明している。

日本では、13か月のフォローアップ義務や概念きいたことがない。そもそもホスピスの数も少ないのだが。病院で誰かが亡くなっても、さぞ悲しいことでしょう、そう家族に伝えるしか病院側は「出来ない」。
例え患者さんが亡くなって数ヵ月後、入院中患者さんとその家族と心を通わせた医療スタッフが、家族を気遣って医療スタッフとして患者の家族を訪問したり手紙を書きたい、と思っても、今の日本では「躊躇」しなくてはならない行為である。

何故なら、患者の死後の家族との関わりについて何も規定がないから。
そこに、専門的なサポート体制が敷かれていないから。

例えば、個人的に家族を気遣って出した手紙が、家族の気持ちをかき乱したら?鬱を引き起こしたら?第一、これまで看護婦・医師として接してきたのに、患者の死後、その役割の範疇を超えた役割をするのは、おかしい。患者の死後、家族の心に踏み込む行為をするならば、その踏み込んだ結果何が起ころうともちゃんとケア出来る体制でないと、こちらの善意が、思わしくない結果を導いてしまう。

でも、今の日本では、その手紙や訪問の結果、家族が鬱になっても、その家族を病院に収容する手続きをするなどの権限はない。個人的に病院に行くことを「勧める」ことはできても、訪問者が医療サービスを提供することは出来ない。

肉体を治療する医療の場において、心のケアも「専門家によって」「投薬以外の手法も使って」行なわなければならない、という認識が日本にほんとうに根付いていない、というのを改めて感じました。
by totoatsuko | 2008-07-07 13:27 | Comments(0)
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