Earthの真ん中にはArt がある

公園のみえる、とても気持ちのよいオフィスで、彼らの活動や思いのようなものを聞かせてもらいました。
Kuniさんが、自分がアーティストになったきっかけは、中学の頃国語や算数には100点があるけど、アートにはそれがない、というのが凄くおもしろいと思ったからだそうです。誰も、ピカソとゴッホの作品、どちらが勝っているか点数はつけられない、と。
もうひとつ面白かったのは、Earth(地球)という英単語。
真ん中にArtがある、とある日発見したのだそうです。
そして、Eから始まる単語には Entertainment, environment, Education
Hから始まる単語にはHappiness, Humor, human
という意味を持つ物があり、Artはそれらを繋げることができるんだ、
と言っていたこと。
それを聴いて、私の専門分野の一つでもある、Grief care, palliative care - 死んでいく人とその家族を対象とした音楽療法にもArtがあるな、と思い当たりました。
stART & depARTure.
死んでいくことは、 この世から・あるいは肉体から離れるdepartureでもありますが、
それは新たな普遍的な生への始まりstart でもあると思っています。
あるいは、人生こうあるべき、と思いこんでいた生き方からの心理的Departureが音楽療法の中で起こり、今まで作ってきた人生とこれからの将来に対して、新しい価値や意味合いを持ち始めるStartする時期であるともいえます。
また死んでいく人の周りの人にとっても、死は別れかもしれませんが、
死んでいく人・死んでしまった人と新しい関係が始まる時期でもあります。
探してみると、Artという単語はもっともっと色んな単語にひそんでいるのでしょう。
学校や日常生活から、Artがどんどん遠ざかり、上手じゃないと絵を描くのは恥ずかしいとか、Artが特別な存在になっている傾向がありますが、Art って本当は、何気なく暮している中に、なにげなく当たり前のように存在していているはずなのですが。
余白をなるべく作らないようにして生きている現代人にとっては、アートを日常に感じる・体験している実感をもつ隙間がないように感じるのかもしれません。