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自分のクライアントだったら・・・秋葉原の事件に思う

今回の秋葉原の事件と、数年前に起きたアメリカ・コロンバンでアメリカで史上最多の32人乱射を韓国系アメリカ人の大学生が起こした事件との類似性を指摘する記事を読んだ。

世間からの孤立感、今自分が不幸なのは回りのせい、犯行の予告をする自己顕示欲、人を殺すという動機がない。

違うのは、アメリカの犯人は事前に精神科にかかっていて、日本の犯人はそうではなかった。
これは音楽心理療法士として気になった点。

精神科にかかっていても、彼の犯行を未然に防ぐことは出来なかった。
ということは、日本で仮に今後精神科やセラピーのサービスの量と質が劇的に向上しても、それだけでは、このような事件を防ぐことは出来ない、ということだろうか?

もし、これらの事件の犯人がわたしのセッションに来ていると仮定して、私は事件を予知し未然に防ぐことが出来るだろうか?分からない。


事件が起きてしまえば、あの人は犯人のカウンセラーだったのに、と非難されるはずだ。

怖いのは、「この人はわたしのセッションに来ているだけではどうにもならない。もしかしたら犯罪をおかしてしまうかもしれない」と私が感じたとしても、どこにどう言っていけばいいのか分からない点だ。

警察に相談する? 基本的に、今の警察は「まだ起こっていない」犯罪に対して何か行動を起こすことは滅多にしない。心の問題の重要性について特に知識をもっていない警察を、頼れる存在・あるいは話して分かってもらえる相手とは思えない。
「杞憂ですよ。そういう人、沢山いますよ、世の中には」と言われてしまってはおしまいだ。

それに、クライアントに相談することなく警察と連絡を取ることはConfidenciality 違反だ。
たとえ、犯罪を起こす可能性があるとしても、だ。
セッション中起こった事を第3者に話されるかもしれない、という猜疑心をクライアントがセラピストに持ったら、セラピストを信頼することはできないし、心を開いて話なんてする気にならないと思う。

精神科にかかるように勧める? 勧めたとしても行くか行かないかはクライアントの選択だ。クライアントと精神科に行かないとセラピーを続けられません、という契約を結ばない限り。
そして、仮に精神科にかかったとしても、精神科医がちゃんと対応してくれるかは定かでないし、クライアントが処方された薬を飲むかどうかも定かではない。

一人の音楽心理療法士として、いろんな思いをめぐらせています。
by totoatsuko | 2008-06-12 10:25 | Comments(0)
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音楽療法士(GIM)のつれづれ


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