人気ブログランキング | 話題のタグを見る

カウンセリング@代々木上原・音楽療法・心理療法 GIM

totoatsuko.exblog.jp ブログトップ

食べることI

末期癌の患者さんとその家族とNYの病院で触れていた頃、家族が少しでも患者さんに「食べて」欲しい、と切望している場面に出会った。今日はこれだけ食べれた、と一喜一憂する。

気持ちはとてもよく分かる。
でも、患者さんは吐きそうな顔しているのに、
一生懸命たべさそうとしている母さんには申し訳ないけど、
患者の本当のニーズは見えていない行動だと思ったことがある。

食べることが出来る、ってバロメーターには違いないのだけれど、
人間の肉体が死を迎えようとしているとき、
肉体はそんなに「食物」も「カロリー」も必要としていない。

体が弱っている時物を体内にとりこむ、ってことは
弱っているにもかかわらず、強制的に内臓を働かせる訳だから、
体への負担も大きい
折角摂った食物を栄養素として消化吸収する能力も落ちている。

ほとんどの人は意識していないけれど食べる、って内臓を働かせるー負担をかけてることなのだ。だらだら食べ続けるのは、内臓にマ一日中ラソンさせてるようなもの。食べない時間をちゃんともって「休まる」時間をとってあげないと、内臓は負担を蓄積していき、様々な病気を結果的に引き起こすこちになる。
(余談ですが、内臓の負担を軽減するには、数十回いっぱいいぱい口で噛んで、いっぱい唾液=消化液をだして、内臓に送るといい)

必死に食べてもらうための努力をするよりは、
ぎゅっと抱きしめることや、暖かく見守ることのほうがよっぽど患者に暖かい栄養を送ることが出来る。

私は病人の看病や、セラピストという心のケアをする立場にいるとき、
相手が少しでもいい状態に変わっている「サイン」を見せてくれたら、とても嬉しい。

でも、一番大切なのは、「私が安心」することではなく、
相手が今この瞬間必要なものを取り込むことができ、
今の時点でベスト・・・とは言わないけれど、
今の時点なりの状態でありのまま存在できることだと思っている。
by totoatsuko | 2008-04-09 14:01 | Comments(0)
line

音楽療法士(GIM)のつれづれ


by totoatsuko
line
クリエイティビティを刺激するポータル homepage.excite