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前も言ったじゃない

もー、前も言ったじゃない、聞いてないの?忘れたの?
と腹立たしく思ったら、ちょっと待って。

相手に向かって言った=相手が聞いていた・理解した・同意したわけではない。

この間話し合いしたじゃない、まだ分からないの?
というのも同じ。

わたし達は、情報を無意識に選び取っているから、聞きたくない物にはアテンションしないし、耳に入っても無かったことに出来るし、無理やり聞かされても忘却の彼方に素早く送り込む。

一度話し合いを持っただけでは、その議題やテーマについてお互いの考え方やスタンスを理解することは無理に等しい。何が相違点か、何をお互いは問題と思っているのか、という事項をミーティングに挑むように念入りに準備して話し合いに入っても、ビジネスとは違うから、ノートには書き出しきれていない感情が整理されないまま出てきたりして、相互理解を深める話し合いを困難にする。

一回言っただけでは、一回話し合っただけでは、意思疎通が出来ないのは当たり前。
英単語を単語帳から一回覚えただけでは、その意味の使いまわしや本質的な意味まで吸収できないのと同じ。

腹が立つのも分かるけど、
腹をたてて相手をなじる事にエネルギーを使うよりは
今度はどんな風に伝えたら・話したらいいか、という方に使った方が建設的だし、
そのcreativeな説明の仕方を考える過程で、改めて自分が伝えたいメッセージは何なのか、自分にとって-自分と相手との関係にとってどんな風に大事なのか、内省するいい機会になる。
by totoatsuko | 2008-02-21 11:54 | Comments(1)
Commented by mino at 2008-02-24 13:19 x
このエントリー、私もまったく同感なのですが、そうしてはたと立ち止まって自分がいったい何を伝えたかったのか、どうして伝わらなかったのか、今度はどう伝えてみようかということを考えていると、パートナーには「なんでもかんでも考えすぎだよ」とよく言われます。こちらとしては洞察のつもりでも、相手にとってはそれだとどうも私と話している感じがしないらしく、いつも建設的でなくてもいいから、私が瞬間的に感じたことをそのまままずは口にしてほしいと言われます。それから、二人でその先を考えればいい、と。
相手によって自分の在り方が異なるものであって、それが自然なんだなぁと思い出させられます。もちろん、心との対話は続けていきますが、いつでも同じ質でおこなうものでもないのかもしれないなぁ、と。
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音楽療法士(GIM)のつれづれ


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