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カウンセリング@代々木上原・音楽療法・心理療法 GIM

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誘導尋問

今日の音楽心理療法(GIM)で私は誘導尋問ぽかった、と反省したセッションがある。
しかも、セッション中からその傾向には自分で気づいていたのに途中でそのスタイルを変換できなかったで余計自分の中でわだかまり。


何故それが起こってしまったか?
振り返るに2つ要素がある。
一つは、時間が押していたこと、残り一緒に出来るセッションの回数が限られていたこと、クライアントといまいち信頼関係が築けていない気がしていて、私自身が何か不安だったこと。

もう一つは、クライアントの、人よりも”早く”何かを成し遂げたい・手に入れたい、それができないと意味がない、という思考・行動パターンに、無意識のうちに私が乗せられてしまった上、それを助長させようとしてたこと。

そういう生き方が、クライアントの行き詰まりをうんでいるにも関わらず!

折角時間とお金をかけているんだもの、心の状態に対して、何か理解できる説明なり、新しい解釈なり、発見なりを持って帰って欲しい、と思ってしまった。本当は、そのクライアントにとっては「そう簡単には大事なものって手に入れられないし、理解して征服することもできない」というのを、答えが出ないセッションによって感じることのほうが大事だったかもしれないのに。

逆に、誘導尋問っぽい - 色々アイデアをこちらから提示して相手がその中からしっくり着そうなものを選ぶ、というスタイルが向いているクライアントもいる。例えば、自分自身が何が何だか分からなくて、自分自身で考える力も感じる養ってこなかった人とか。

セラピストは何をどんなことを言うか・言わないか、という膨大な選択肢をセッション中常に迫られている。その全てを頭で把握して頭で選択しているわけではなく、私の場合はほとんど無意識・半無意識の直感や本能がその選別を担当している。
by totoatsuko | 2008-02-24 09:49 | Comments(0)
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音楽療法士(GIM)のつれづれ


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