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カウンセリング@代々木上原・音楽療法・心理療法 GIM

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Griefーdeath, rebirth and transformation

「彼女から何か受け取っただろ
それを大事にしろ
そうしたら、彼女は永遠に生きつづける」

映画で、
大事な大事な大事な人を失い
彼女を守ることが出来なかった
と自責の念と悲しみにくれて泣きじゃくる彼を胸につよく抱きしめた父親が言ったことば。

わーーーっと涙が溢れてきた。
自分が大事な人を失ったときの事、その大事な人との時間を思い出した。

自分の大事な人を失うのはとてもとてもとても辛い。
それが、どんな形の失い方であっても。
失恋でも、引越しでも、死別でも流産でも中絶でも死産でも。

その人がいない世界なんて意味がないように思える。
その人がいないのに生きつづける理由がないように思える。
自分だけが生き残った事に対して罪悪感さえ感じる。
忘れようとしても忘れられない。

まわりの励ましや慰めは耳にはいらない。
騒がしく聞こえるだけ。


私は音楽心理療法の他にグリーフカウンセリング というのも専門なのだけど、
別れのまわりで起こる人の心のプロセスは悲しくて辛くてやるせなくて本当に本当に心がズキズキする。でも、別れた人から受け取ったものを一緒に探して、見つけて、そして大事な人の肉体がなくなってもその人との繋がりを感じながら新たな1歩を創造してく過程はとても美しい。

他人との別れだけではない。
若いときの自分から脱皮しなくてはならない時、
今までの自分→結果的に現在の自分を苦しめている自分 から新しい自分を創っていく・探していく自分、それはそれは物凄い痛みを伴う。

だって、新しい自分になろうとした時、古い自分は自己否定されたような気持ちになって凄く抵抗するから。じゃぁ今までの私の価値観ってなんだったの?今までの私の頑張り方は間違っていたわけ?って。

セラピーのプロセスでそんな葛藤は四六時中起こる。
頭で考えて、頭で心を支配しコントロールしようとしている内は新しい価値観とふるい価値観はケンカし続ける。自己啓発系の本をいくら読んでも最終的に変われないのは当たり前。読んだことを知識として頭にため込んでそれを使って心を自分の在り方を変化させようったって無理な話だ。だって、今までの自分を創ったのは知識でない。頭だけでなく無意識に肌や心で環境を感じとって作ってきたんだから。

でも、セラピストのプロフェッショナルな介入によって、ケンカは解けていき、その人にしか思いつかない解決策がみつかる・自分が本当にありたい姿(一般的にいい、と言われる姿ではなく)が見つかる。

ほんとうにほんとうに生きる意味が分からなくて、死にたいと切実に訴えられても、
私はその人の痛みを自分の心を痛めながら感じながらも
相手が痛みを感じることが出来るという感覚の中にrebirthのエネルギーが.去っていってしまった人や昔の自分から受け取った物ー次につながる命の綱・生きる意味が必ず悲しみの奥底に眠っていること強く信じながら全身全霊を傾けてクライアントと向かい合う。
by totoatsuko | 2008-02-01 16:52 | Comments(2)
Commented by yuki at 2008-02-06 23:58 x
いつもブログを拝見させていただいております。「これは同感だな。これには反対だな。」と自分と対話をしながら今まで読ませて頂いておりました。灘田さんは冒頭の映画の台詞を聞いて涙を流したそうですが、私は、灘田さんのブログの内容を読んで、「過去の自分との別れ」というくだりを読んで、どうしようもなく泣きました。何が正しくて何が間違っているのか、私は何なのか、この先の見えないトンネルをどうやってどうやって通り抜け出すのか、そしてこの私には未来はあるのか、そんなことを毎日繰り返し考えます。そして朝が来ると「あぁ、また朝が来てしまった。」と結局は逃避行の毎日を過ごしている現実を突きつけられます。ただひとつのことを除いてはすべてが不明瞭です。クリアなことは「守らなければいけない人間がいる」ということです。思ったことをそのまま書いているので話がなかなかまとまっていませんが、今、私が灘田さんのコメントを読んで情けないほど泣いたのは最後の3行でトドメをさされたからかもしれません。私にもいつか生きる意味が分かり、自分を肯定できる体験ができる日が来たら・・・どれほどうれしいだろうと思います。そのときもまた情けないほど泣くのでしょうが。
Commented by totoatsuko at 2008-02-07 17:32
Yukiさん、とても個人的なストーリーを共有してくださって有難うございます。変化するとか、脱皮するとかって、本当に痛いし簡単じゃない。
でもまだ自分は死んでいない・どうしようもなく痛みを感じる感情という生き物が強く何かを訴えているはず。
心の内側の旅は危険を孕んでる。いつ雪崩が・暴風が襲ってくるか分からない・視界は霧で覆われ不安で一杯な時も。だから、それに真摯に向かい合おうとしている人に感動させられる。
yukiさん、どうぞ遭難しませんように、どうぞ心の命を落とされませんように心からお祈りしています。
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音楽療法士(GIM)のつれづれ


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