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カウンセリング@代々木上原・音楽療法・心理療法 GIM

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頭で分かっていることー感覚として知らないこと

音楽心理療法セッション・GIMなどで深層心理を扱っていると、
多くの場合自分が小さい頃に習得したサバイバル手段・物事の捉え方を、
状況は全く変わっている現在も、そのまま用いて生きている事に気づくことが多い。

初めてのセッションで、頭では自分の思考・行動パターンを把握し、それが何処からきているか既に分かっていて言葉で簡潔に私に説明出来る人もいる。

ただ、多くの場合何故自分の思考と行動をプログラミングせざるを得なかったのか、というところまでは、感覚レベルで感じた事がない人がほとんどである。

例えば
何故感情を感じないように自分をトレインしなくてはならなかったか?
何故自分に自信がないのか?
何故自分の感覚よりも、他人のジャッジを信用したり頼ってしまうのか?

頭では分かってる
現実があまりにも辛すぎたから
どんなに頑張っていい成績を出しても、親は満足してくれなかったから。
いつもこのままの自分ではまだ親に認めてもらえないんだ、と感じていたから。
自分の意見はいつも家族の中で無視されていたから。たまに思った印象を言っても、否定的な受け止め方しかしてもらえなかったから。
自分が何かを感じる前に、「あなたはーでしょ」と親が自分の気持ちやどう行動すべきかいつも示唆していたから、自分が感じることをやめてしまった。


そういう人にセッションでいきなり、
自分は今何を感じていますか?何でもいいですよ、言ってください。
と言って、その人が本来の自分を出せる受け皿になろうとしても、その人の自分を知る・自分を取り戻すプロセスの助けにならないことが多い。だって、目の前の人はいままでそういう受け皿の存在を知らなかったのだから。そもそも受け皿に置く自分がどういう実態なのか?他人の評価などの支えがなくなったとき、果たして自分は存在するのかすら知らない人だって多い。

言葉だけのセッションだと、その実態のなさは、沢山の言葉を重ねることによって結構うまく自分に対してもセラピストに対しても誤魔化せたりするのだけど、音楽やイメージ、色というフィルターを使うと、感覚として実態のなさを感じるプロセスを促す。

例えば、自分を描こうとするのだけどどうしても描けない・色が選べない -どんなに頭で手に指示しても選べないという心と体の感覚の経験。あるいはグレーの薄い膜のようなものが自分の姿として出てくる。中身はないスカスカな自分。
(言葉だったら、えーっと、とか実体ないし、とか言いながら、心や感覚から視点をずらして頭で言葉をプロデュースして場を誤魔化せる。)

どうしてこんな自分なんだろう?
どうして感情を感じないんだろう?
どうして感覚的なものが受け入れられないんだろう?

言葉での答えを見つけようとするのではなく、
その質問をイメージや感覚で感じてみようとする。
そうやって自分を探すロングジャーニーは始まっていく。
by totoatsuko | 2008-01-11 12:34 | Comments(0)
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音楽療法士(GIM)のつれづれ


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