ネット上の信憑性
「近所に日本一ってネットで評判のお医者さんがいるのよ。凄いでしょ。
それで早速行ってみたんだけど、凄く対応が怖いの、質問したら怒鳴り返されたりして。
そしたら、誰かが2ちゃんねる で、あの医者のネットで書き込み評判はやらせなんだって。
嘘ばっかり!こわいわー。」
ネットになじみのある世代だったら、日本一の評判って謳っている時点で明らかに・初歩的におかしい、と察するような宣伝手段だけれど、乗せられた人にとっては真剣問題。
そうしていると、ニュースで一般投資家がネット掲示板を使って株価操作を行なう事例が増えているとか。一昔まえは、総会屋などとよばれる人が、脅したりお金をばら撒いたりと、人間の感情をうまく利用してアナログに行なっていたものだけど。
ネットの世界の常識やルールやカルチャーを知らないと、
どこか言葉も文化も地図も分からない異国の地で迷子になったり、事件に巻き込まれてしまうのと同じようなことが起こってしまう。コミュニケーションの断絶。
何を信用していいのか?何が基準なのか?
私自身、自分に合うセラピストを見つけるのは簡単ではなかった経験から、
私のブログを通じて、音楽療法・心理療法の情報を求めている人のサポートや、
実際セラピストを探している場合に、セラピストとしての私を知る方法になれば、という願いがある。
たとえ、「このセラピスト、いいよ」と医者や友人から推薦を受けても、その人に聞こえのいい肩書きや学歴があっても、臨床の場で自分にとってそのセラピストがうまく機能してくれるかどうかは必ずしも連動しないから。
でも、私が書いていることが真実かどうか?私が悪意を持っていないか?
それは、ネット世界になじみがなかったら、うまく判断できないのかもしれない、と思う。
ネットなしでは成り立たない時代になっているけれど、
その世界で身を守る術やうまく生きる方法は自分で身につけるしかない。
学校で教えてもらえるものではないから。。。
あたりまえのことなのだけど、そういうことを、日本一のお医者さんと株価操作の件で、改めて思ったのでした。