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カウンセリング@代々木上原・音楽療法・心理療法 GIM

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精神疾患と音楽療法 III

パニック症候群、閉所恐怖症、などフォビア的な症状を持つ人には、認知療法的なアプローチが短期で結果を出すケースリポートをよく見かけます。

例えば、パニックになったときを想像して、その状態を色にしたり即興して音にしてみたり。
その時自分の心と体はどういう状態になるのか、というのを客観的に捉える。
そして、そうなったときどうやったら落ち着きを取り戻せるか、パニックの最中パニックに支配されてどうしようもなくなってもっとパニックになってしまうサイクルを経つためにはどうしたらいいか、という具体的な対策をセラピストが具体的に教えたりします。

例えば紙バックがまんぱんになるまで息を吐き、呼吸に注意をむけて呼吸を整えるとか、
自分が落ち着く歌、ポジティブなイメージを思い出して、恐怖のおののきから注意をそらして、自分を取り戻すとか。

ただ、この認知療法では、根本的にはフォビアを引き起こしていた問題が解決されないままになってしまう可能性もあります。恐怖症の行動はその時消えても、将来また再来するかもしれないし、ほかの症状として出てくる可能性もあります。そうでない場合もありますけれど。

自分の深層心理にある何がパニックを引き起こしているか?過去に何かトラウマティックな体験があって、それが引き起こしているのではないか?という視点は、GIM(Guided Imagery and Music)セッションのサイコアナリティカルなアプローチ。この方法もフォビアを最終的に乗り越えるには有効ですが、認知療法と比べて時間がかかる。その分、リバンドはないです。


摂食障害の人は多くの場合過去に何かあるので、GIM、アナリティカルMT、即興などで、現在の状態をプロセスしつつ、その現在の状況はどういう過去に繋がっているのか探っていくやり方があります。重い拒食症状態のときは、過去をプロセスするような心的エネルギーが残っていない、とにかく毎日をつなげることが最優先だったりするので、その人の状態によって、セッションのやり方、音楽の使い方を注意深く変えていかなくてはならないです。表面でなく、摂食障害を起こしている根本的な心のアンバランスを何とかしていくプロセスを経るのは時間はかかりますけれど、本当に摂食障害から一生さよならが出来る可能性は高いです。

これは、PTSDの人にも言えること。
過去のトラウマをいきなりほじくるのではなくて、「今」の心の状態をケアすることにより、過去と将来の心をケアしていきます。

精神疾患と音楽療法についての投稿は今回でひとまず終わりにします。
具体的な質問がありましたら、コメントやメールで投げてください。
by totoatsuko | 2007-12-26 00:26 | Comments(1)
Commented by kawata at 2007-12-28 06:44 x
「人は弱い」
精神疾患って自分に関係ないと考えている人は多いかもしれない。でも、現状サラリーマンとして求められるものを全てやろうとしたら、動物として体がついていかない以上に、心がもたない事が多い。特にその企業や国を背負う人は本当に長時間・高いプレッシャーの中働いている。
こうやって、精神疾患の情報について面と向かって書いていただけるのは大変素晴らしい試みだと思う。
追伸 かっこ悪い音大生がもてるという話を聞くと、自分の人生の選択肢    を間違えたと思ったのは私だけでしょうか(苦笑)
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音楽療法士(GIM)のつれづれ


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