人気ブログランキング | 話題のタグを見る

カウンセリング@代々木上原・音楽療法・心理療法 GIM

totoatsuko.exblog.jp ブログトップ

医療裁判

医療裁判_d0065558_1254023.jpg日本も、以前と比べて医療訴訟が増えてきている。犯罪の裁判でも、精神鑑定など、お医者さんが絡んでくる裁判がニュースでよく目に付く。

日本の医療を考える勉強会に入れてもらっているのですけれど、一般的な報道からは知りえない、当事者たちの議論が生々しく交わされていて、もっとこの分野学びたい、と思っています。

様々な意見が交されている中の一つに、
「検察官や弁護士が医療事情にあまりにも疎いがために、おかしな論理・論証が導かれてしまう。」
というのがありました。それは、以前紹介した ノーフォルト という本の中でも触れられていました。
日本では、医療訴訟は歴史が浅いのでしょうがないのかもしれません。日本人が得意な感情的議論になりがちなのもしょうがないのかもしれません。だからこそ、当事者達、専門家たちは、この分野をもっと学ばなくてはならないと思います。医療だって、アート。裁く側が医療は万能だと勘違いしていたら、怖くってお医者さんなんかやっていられなくなると思います。

医療ミスが起きたから、なんでもかんでも刑事裁判にしてしまうのではなく、民事裁判あるいは、ADR(Alternative Dispute Resolution - 医療トラブルを裁判以外で解決する方法)で落としどころをつける道も、一つのオプションとして考慮されるのが私は望ましいと思う。

出来ることなら、自分の主治医を訴えるなんてしたくない。それ以前に、猜疑心を持ちながら治療を受け続けるのではなく、主治医や病院と信頼関係を築きながら、治療を受けたい。その上で、治療がうまくいかなかったり、不慮の事故が起こってしまっても、もし医療チームが誠意を持って対応してくれていた・いる、というのが分かっていたら、訴えたいとは思わないのではないか、と考えています (あくまでも、今の時点での考え)。

自分の子供と近所の子供を殺してしまったお母さんの裁判内容がニュースで報じられています。容疑者を養護するつもりはありませんが、裁判官の質問を読んでいたら、報道は表面的な部分しか触れていない、といのを差し引いて受け止めたにしても、虐待関係にある人の心理状態について、あまりにも無知すぎる、という印象を受けました。

何でもかんでも精神鑑定に持って行くのもどうかと思いますが、これだけ精神的に病んでいる人が多くなった世の中ですから、司法の専門家も、より公平な裁判を行なうために、この分野について慎重に触れていただきたいものだ、と思ったのでした。
by totoatsuko | 2007-11-06 14:16 | Comments(2)
Commented by 被害者の行き場は・・・。 at 2007-11-06 23:14 x
心を病んでいても、だからと言って許されないことはあるでしょう。
不幸にして、超えてはならない一線を超えてしまった、
それでも、罪は罪として、きちんと償わなければならないのです。
たとえどんな状態であっても、人殺しやイジメなど、
「ダメなものはダメ」ではないでしょうか。
罪を軽減するためだけに、本来ふさわしくない人物が、精神鑑定を
乱用している昨今に憤りを感じています。

良ろしければご参考まで。
奥野修司さんの「心のナイフをしのばせて」という本です。
過去に高校の同級生を殺害した少年のその後と、
殺害された少年の家族を追ったノンフィクションです。
「更生」とは何なのだろうと考えさせられました。
Commented by totoatsuko at 2007-11-07 16:27
コメント、ありがとうございます。
最後の2段落ですが、心を病んでいるから何をやっても許されるべき、と論じてはいませんし、そのように考えてもいません。私が感じていた事は、司法の場に精神鑑定など医療分野がからんでくる場合、その裁判に関わる専門科は、その分野の扱いにもっと慎重に謙虚になる必要があるのではないか、という事です。
私はこの分野に明るくないです。ただ、精神鑑定結果を無罪の盾にしているように大衆には見えてしまう事や、虐待の表面的な知識だけを持って裁判で虐待を語るのを許されるなどなど、裁判の中での心の扱われ方、報道のされ方を考えてみたかったのです。
line

音楽療法士(GIM)のつれづれ


by totoatsuko
line
クリエイティビティを刺激するポータル homepage.excite