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人と違う時

週末、日本で初めて女性の議員になった園田 天光光(てんこうこう)さんのお話を伺った。
88歳でしゃんと着物を着こなし、1時間半立ちっぱなしで話され、発せられるエネルギーが美しく優しくて、かつ強かった。強いエネルギーだけの人は多いけれど、そこに優しさも同在している人は珍しい。

話を聞いていて色々な思いが巡ったのだけど、彼女が子供の頃の楽しい思い出をいとおしそうに話されるのを聞いて胸が熱くなった。これからの女の子は、男性と同じくらい理解力を持たなくてはならない、と言い当たり前のように大学進学という概念を日常に取り入れる。寒いから、スカートではなくズボンをはきなさい。当然周りから変な目でみられる。でも、お父さんは自分の考え方がまわりと遣っていることに何ら疑問も恥じることもしていなかったから、彼女は父の教えどおり大学に行くことやズボンをまとうことに劣等感を抱かなかった。

そして彼女は今米の相場しだった父はさすが先見の明をもっていた、と言う。
彼女の幼少時代から60年先の常識ー大学進学、パンツルック、をお父様はなされていた訳だ。今 私が60年先取りして行動したとして、周りに背中を押してくれそうな顔はみあたらない。

私は、自分の子供のころ、自分の内側から湧き出てくる考えや思いをサポートしてくれる、賛同してくれる、共感してくれる人がほとんどいなかったので、そういう暖かい父親との関係や兄弟との楽しい思い出を聞いていると、じわっときたのでした。


辛いとき、立ち戻れる原点・元気をもらえる場所や記憶があるというのは、本当に類まれ無い事だと思う。それは、親子関係でも、夫婦関係でも、恋人関係でも、友人関係でも、ビジネスパートナーでも。

翻って言えば、そういうものを持つ機会がないのはとても残念なことだ。
虐待関係にあったり、希薄な関係しか持てない家族の人たちだったり、会社や友人だったり、理由は様々だけど。虐待してしまうのにも、それなりの心の理由がある。対人恐怖症になるのだって、理屈がある。
しょうがないこと。
だから、少しでも人々の、その傷が痛みが軽減されるよう自分をいかしたいとおもう。

自分の大事な人とは、振り返るとき「いろいろあった(ある)けど、あの人とかかわれてよかった。」と心から思える、自分にエネルギーを与えてくれるような関係・思い出を築きたいものだと思った。
by totoatsuko | 2007-10-01 17:47 | Comments(0)
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音楽療法士(GIM)のつれづれ


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