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音楽療法士? いらないよ

ここ数年で音楽療法学科を数多くの大学が設けた。
1999年(私が音楽療法をちゃんと学びたい、と思った時)の時点では、1つもなかったのに。
はやりのように、広がっている。
でも、ちゃんと音楽療法は何ができて、何が出来ないのか世間は認識していないと感じるし、音楽療法士を名乗っている人でも、その可能性や深さを知らないんじゃないかな、と思わされることもある。

私が知っている限りでは、NYの大きな医療施設介護施設は、音楽療法士が他のセラピストと同等に雇われている。そしてプロフェッショナルチームワークの大事な一員として扱われている。患者さんのカルテも見るし、チームミーティングにも出るし。

日本でも、そういう風に扱ってくれる雇用主もいれば、音楽療法士?いらないよ、ボランティアでピアノ弾きにきてくれるひとで十分。下手に患者やその家族の心を逆なでされて問題を起こされたら困るし、そんな感じの対応をする所も沢山。

従来の医療・介護サービスでその施設の運営が成り立っている場合、よく分からない音楽療法士をあえて雇う必要性を感じないのは当然だ。心の深いところに触れようと思っていなくても触れてしまう可能性が高い分、そのセラピストが未熟なら大変なことになってしまう。傷をほじくりかえして、それに圧倒されたセラピストはクライナントと一緒にどつぼにはまってしまう。
もし、音楽療法士をオマケとして雇った(みなしている)ならば、自体はもっと悪化する。何故なら、セッションによって患者の抑えていた怒りや悲しみが出てきたときに、そのセラピストがケアチームから孤立していたら、ケアチームとしてトータルなケアを提供することが出来ないうえ、音楽療法士は「怒り」を開放させてやっかいな事を持ち込んだ悪いヤツ、とみなされてしまい、真に患者さんのケアをすることが出来ないからだ。

感情が表面化することは、やっかいだ。
だから、みんな押さえ込んでる。
でも、それを開放することが悪い、とは一概にはいえない。
むしろ、出てきた感情を放置するほうが、残酷で無責任だ。
膿が出てきたときに、出てきたこと自体、出てくるきっかけを作った者を非難しては何も始まらない。膿はそこにある、目に見える形ででてこようと、出て来まいと。

何事も(それは、会社の人生だったり、一人の人間だったり、地域社会のありかただったり)
隠されている膿をだして、根本から回復するには、
今の状況(とりあえず安定している・まわっている)を打破して、新しい成長を生むには、
不安定な移行期間を通らざるをえない。

でも、そこを通り抜ける覚悟が出来れば、顧客や患者さんに対して他(新しいダイナミックス・要素に挑戦し、試行錯誤することを避けてきたもの)にはない画期的なサービスが提供できるし、挑戦した人たちはや施設は、移行期間で悩み、自分たちのこれまであり方を省みて、あるべき姿や哲学を模索しながら作り上げていった新しい自分たちの姿に、誇りを持つことが出来るだろう。

音楽療法士がいなくたって、今までの日本の医療は回っていたし、今だって回ってる。
音楽療法士がいなくたって、社会は崩壊していない。
音楽療法がなくても、生きていられる。
でも、それでは何も成長がない。
他の社会から、国から、とりのこされてしまう。

音楽療法士とのセッションがあったから、人生がより明るくなったり、自分らしく生きれるようになる (これって、さらっと読み流すと大した事無い感じだけど、実際自分の人生がそういう風に変わる事って、なかなか凄い体験なのです)人が少しでもいるのなら、その存在はもっと認められてもいいのではないかと思う。
by totoatsuko | 2007-08-31 17:04 | Comments(1)
Commented by 高野安子 at 2007-09-07 20:33 x
はじめまして。
音楽療法を独自に研究しております、高野安子と申します。

このたび『音楽療法ビジネスの可能性』(新風舎 1,350円)という書を著わしました。

音楽療法に関わる多くの方々にご一読いただければ、嬉しく思います。

HPは2007年1月31日に公開しております。
http://www.takanomt.com/index.html

なお、現在上記HPにて2本の連載をしております。
『黒木君のセラピー記録』
http://blog.takanomt.com/?eid=282412
『千草さんの回復物語』
http://blog.takanomt.com/?eid=282542

以前から、このページは読ませていただいておりました。

本当はもっと早くアプローチしたかったのですが、
(中高年ゆえの)気後れがありました。

音楽療法上で交わる部分もあると思います。

今後とも、どうぞよろしくお願いいたします。
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