視点をかえてみる

レストランや家庭のスタンダードな高さは75cm前後らしいのだけど、
ウチのは65cmである。
掘りごたつダイニングにしたかったのだけれど、諸事情で却下になった。
代替案として、高さは掘りごたつ仕様にしたのだ。
すわる部分も片側は椅子だが、片側は幅広のベンチ(もともとは1920年代にアメリカで台車としてつかわれていたもの)にした。
これが、妙に落ち着く。
私は背が高い方ではないので、足の曲がり具合とか、床と自分の体のバランスが取れている感じなのだ。
ベンチは、後ろに手をついたり、胡坐をかいてもゆったり座れるので、食事以外の寛ぎタイムにも利用したくなる。
座面(座るところ)の高さも38cmと机の高さにあわせて低いから(通常45cm位)、床に座っている人とお喋りするのにギャップをあまり感じない、という利点もアリ。
そしてふと思う。
誰が ダイニングテーブルのスタンダードは75cmって決めたんだろう?って。
日本は、昔は床の生活だったから、このテーブルとカタカナ表記であることからも、欧米のスタンダードがそのまま適応されたと考えるのが簡単。舶来物のテーブルをそのまま日本の家屋・食卓に運び込んだわけだ。
でも、欧米人と日本人って体格が全然違う。
食卓に並べられるお皿の大きさ、料理(鍋だったり、鉄板だったり)だって違う。
そうしたら、机の高さや大きさは、日本人の姿勢と食にあったものにアジャストしたほうがいいに決まってるんじゃないだろうか?
テーブルが希少で、珍しく存在だった頃から時代は随分流れ
今は様々なテーブルが流通しているのに、
ほとんどの日本人が食卓に欧米スタンダードを何の疑問も持たずに取り入れ続けているなんて、なんだかすごく不思議な気がしてきた。