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カウンセリング@代々木上原・音楽療法・心理療法 GIM

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なくしたもの

昨日は とても大事なものをなくしてしまった。
土砂降りの午前中、地下鉄に傘を置き忘れてしまい、
雨の中小走りに最寄の建物へ急ぎ足。
傘を買おうと店内を歩いていると、ジャケット代わりにしていたアンティークの子供用の着物のまえがはだけている自分の姿が鏡に写っている。

ない。あの大事なブローチが。

それまでにたどった道のりを何度も、何度も行ききしたけれど見当たらない。
そうとう落ち込んだ。
だから「モノ」を所有するのは嫌なんだ、こんなに悲しい思いをしないといけないから、とまで思った。

そのブローチにはとてもとても大事なストーリーがあった。
自分の大事な部分の象徴ですらあった。

この喪失は、今の私の何を示唆しているのだろう?
日々起こることは、全て偶然ではなく、必然なのだと思っている。それは、私が気付いていない事だが、私の無意識や私が関わっている社会や人間の集団無意識はすでに気付いていて、水面下で起こっている事が表層にあらわれる現象。

あえて「昨日」というタイミングに、「土砂降りのなか」、「アンティーク(とこれまたストーリーのある)の着物を羽織」って、「急いでいた」時に、なくさなければならなかったもの。

私は、人生において、今 何を失っているのか・失おうとしているのか?

そんなに気に入っていたのなら、また同じものを買えばいいじゃない、という人がいたけれど、
私にとって失ったブローチは、二つとない。なぜなら、そのブローチには他にはないストーリーと記憶と感情が沢山積み重ねられていっていたから。大切な人を失って、全くその人と外見が同じ人間を連れてこられたって、何の意味もなさないのと同じである。

私の大事なものを象徴していた「物質」は、どしゃぶりの日に私の前から姿を消してしまった。
そして、そのどしゃぶりは役目を終えたかのように1時間後にはかんかん照りに変わっていた。

あのブローチを見ることによって思い出していた記憶は、もうあれを見ることも触れることもできなくなってしまった瞬間から、色合いを変え始めている。私の心の中で自分が積極的に思い出さないと戻っていけなくなってしまったブローチが私の手のひらにのせられるまでの経緯、それをもらった場所、におい、10年前のあの人の姿、その時の自分の生きざま、貰った時の気持ち。

私の意識がまだ気付いていない事、
この出来事が教えてくれようとしていること、
私の感情や人生 何が起こっているのだろうか。。。
by totoatsuko | 2007-07-31 13:01 | Comments(0)
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音楽療法士(GIM)のつれづれ


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