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あまやかすこと

d0065558_1205266.jpg最近ブログのネタが子供とのかかわりから生まれているのは、私の思考や感情のエネルギーがそっち方面に相当いっているのを示唆しているのだろうな、と思いながら、前回の続き、気付き:その二、を書こうと思う。

子供が小さい時は子供が欲しいと言ったものは全部与えてあげる、という人がいる。
愛情をたっぷり注いであげたいから、と。

でも、これって買い与える大人の無責任なエゴではないか、と思う。

先のエントリーでも書いたが、「これが欲しい」という子供は本当にそれその物が欲しいわけではないのかもしれないのだ。ただ気分で言っていたり、大人を試していたり(この人は言うなりになる人か?どういう反応を自分にするのか?)。

子供の欲求を満たしてあげることで、子供の笑顔やハグを得られる。
そんな子供の姿は親を喜ばせる。子供が自分になついている、という錯覚も得られる。もしかしたら「この人は言うなりになってくれる」という打算が根底にあるのかもしれないのに。まさに 知らぬが仏。
子供の言う要求を100%満たしてあげることだけが、子供との関係を強化するわけでも、子供と深い愛情を構築できるわけでもない。

例えば、援助交際なんてまさにそう。本当の愛情関係は絶対にモノを買ってあげたりおごってあげることで作られはしない。もし、そういうのが2人の関係の重要な要素なら、お金がなくなったら、相手の欲求をかなえてあげられなくなったら、終わるしかない。

子供が欲しいというものを全て買い与えれば、その時その時子供は喜ぶし、親は喜ぶ顔が見れて嬉しい。しかし、裏を返せば限られたオモチャを駆使して創造的な遊びをする機会を奪っているし、モノが溢れモノに支配された部屋で居場所が狭くなっていくのに加担している事にもなるし、世界が自分の思うようにいく、という勘違いをさせる一旦をも担っている。


いつもいつもは甘やかせないけど、特別にこのときは、という判断も親の主観で決められ、子供はある意味振り回されている。これが良い悪いというつもりはない。所詮子育ては、親の主観・エゴによって大きく方向づけられているのだから。ただ何故今日はOKなのか、いつもと、今日は何が違うのか、ちゃんと子供に説明してあげないと、どうしてこないだOKだったのに今日はダメなのか理解できず余計な混乱を招く。子供にとっては規則正しい生活リズムや見知った空間や人間関係は安定した心と体の成長の大事な要素。(もちろんスパイス的な混乱状況とそれをマネージし乗り越える体験も大事なのはいうまでもない)

相手を喜ばせたい、というのは人間の自然な欲求だと思う。大抵の場合、その時限りのうすっぺらな笑顔を求めてはいない。自分も嬉しくて相手も嬉しい、自分を気遣ってくれて嬉しい、自分の気遣いが相手に喜ばれて嬉しい、そんな積み重ねがその関係をより心地よく、複雑に絡みあわせることになる。でも、一歩間違えば、あまやかすことは、自分が望んでいないタイプの関係を導きかねない事を心にとめておくべきだと思う。

親子 あるいはカップル 音楽療法セッションで、お互いの気持ちを即興で音や色に反映させてみてコミュニケーションを試みる、お互いを知っていこうとするプロセスを行なうこともある。
by totoatsuko | 2007-04-24 12:00 | Comments(2)
Commented by yukko8827 at 2007-04-24 23:04 x
初めて投稿させていただきます。私も夫の留学に伴い、しばしボストンに在住しておりました。ボストン日本人勉強会で初めてご夫妻のプレゼンを聞いて以来、ブログに遊びに来させていただいております。本当にtotoatsukoさんの書かれる文章は深く考えさせられることが多く、毎度楽しみに読ませて頂いています。同じ年の息子を持つ身である事もまた共感出来る点が多い理由の1つだと思いますが。これからも更新を楽しみにしています。
Commented by totoatsuko at 2007-04-27 14:24
ボストンでのプレゼン、懐かしく思い出しました。月日が流れるのは早いなぁ、と実感。コメントありがとうございます。
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