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離婚かやりなおしか?

アメリカで製作された映画をみていると、よくセラピストが登場する。
映画の登場人物がセラピーに行っているか、セラピストにスポットライトが当てられている。
(そういえば、余談ですが以前飛行機で知らない隣の人と世間話を始めて、ところで仕事は何をやっているの?という話になり、「music psychotherapist」と答えると、丁度その人がつけていた母子家庭が主題の映画で、ヒステリックで最悪なお母さんの職業がmusic therapistだったので、お互い苦笑いしたのを思い出しました。何という映画だったか分かりませんが。)

私の所にも、結婚・離婚や結婚生活、パートナーとの関係にわだかまりを感じている方もいらっしゃいますが、セッションを続けていく過程で、パートナーと別れる選択をした人もいるし、本当はよりを戻したいという気持ちに気付いて、そのための一歩を踏み出す人もいます。

このプロセスで私がすることは、その人が今どんな心の体験をその関係の中でしているか、どうしてそういう関係を作っていくに至ったのか探り知っていくお手伝いです。すぐに白黒の答えを出すことにプライオリティーをおきません、それは自分らしい答えを見つけるために大事なことではないから。

私は、クライアントの話を聞いて、「そんな人とは別れるべきです。そのためには~しなさい。」とか、「それはあなたが間違っていますよ。我慢すべきですし、よりを戻した方があなたのためです。」なんてことは言いませんし、思ってもみない。

そんな助言は、友人にもできるし、別れる・別れないの理屈や言い訳、理由付けは本人だって100通りくらい考え抜いていたりする。それでも、しっくりこないから、もつれた関係の中でもんもんとしている。

私は、クライアントの全てを知ることはできない。(そもそも自分の全てだって分かりえないと思っている。)よって、クライアントにとってどういう選択がよいか、なんて私にいえることではない。ただ、クライアントが自分にとってよい選択をするために、偽りのない自分の気持ちや姿を知っていく「自分ひとりでは出来ない」プロセスを促す事は出来る。

自分の知らない気持ちや側面を知ったところでどうなるのか?「So what?」
そんな疑問を、セラピストの卵の頃思ったことがあるが、
知っていく過程において、過去どうして自分があのような意思決定をしたのかとか、どんな自分で今の自分が構成されているのか、等 今まで感じたことがない方面から自分を感じるようになっていく。受け入れることができなかった自分や他人を受け入れるスペースが自分の中に出来ることもある。そういう色々な感情や事実をプロセスしたり、過去・現在の自分の行動うぃ学ぶことにより、次に行なう自分の意思決定が、自分に対してより素直なものに自然となっていくー、人生がより楽になる、素直になれるのだ。
by totoatsuko | 2007-03-21 00:24 | GIM:音楽と深層心理イメージ | Comments(0)
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音楽療法士(GIM)のつれづれ


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