生命
新生児を胸に抱いて、とても不思議な気持ちになった。
赤の他人の精子と卵子が何らかの経緯を得て出会い、細胞分裂を始め、人間としてその後(平均すれば)何十年生きる生命がお母さんの内臓の狭間で約40週はぐくまれる。
ただの細胞だったのが、声を発し、周りの音に反応するようになる。
1年もすれば、その細胞が言葉を発し、感情を表現し、自我や意志をもつ。
個性がはっきり出てくる。
こうして出来た小さな「人間」は、その細胞を形成するに至った精子と卵子の提供主とは別の人生をもうすでに作り始めている。もちろん、DNAを受け継いでいるけれど、その個が元々持っているものと、育つ環境の化学反応によって、その個でしかありえないものを作っていく。
親や育てる人の存在は、「小さな人間」にとても大きな影響を与えているけれど、
同時に、その個をコントロールすることは出来ない。
虐待などで子供を殺してしまうー子供の生命を奪ってしまう大人がいますが、それでも、大人が子供の個をコントロールしたとはいえないでしょう。死んでしまった子供との関係は、子供の死後も続きます、その子に関わった大人の記憶の中で、心の中で。その後に大人の生き方や、心の在り方に影響し続ける=生命を奪ったからといって、大人の記憶から存在を抹殺できないですから。
ちいさな ちいさなただの細胞が
時をへて「赤ちゃん」になってこの世に身を現し、
時を経て 思春期を通過し、
時を経て 大人 と呼ばれる時期を過ごし、
時を経て 老人となる。
最初に出会った精子と卵子の持ち主にはどうしようもできないドラマを展開していく。
その間、時代はめぐり、世界は変化を続ける。
「泣き喚く赤ん坊」というかなり生活感があるものを腕に抱きながら、
細胞からの神秘的な変遷を想い、なんともいえない感覚を感じたのでした。
赤の他人の精子と卵子が何らかの経緯を得て出会い、細胞分裂を始め、人間としてその後(平均すれば)何十年生きる生命がお母さんの内臓の狭間で約40週はぐくまれる。
ただの細胞だったのが、声を発し、周りの音に反応するようになる。
1年もすれば、その細胞が言葉を発し、感情を表現し、自我や意志をもつ。
個性がはっきり出てくる。
こうして出来た小さな「人間」は、その細胞を形成するに至った精子と卵子の提供主とは別の人生をもうすでに作り始めている。もちろん、DNAを受け継いでいるけれど、その個が元々持っているものと、育つ環境の化学反応によって、その個でしかありえないものを作っていく。
親や育てる人の存在は、「小さな人間」にとても大きな影響を与えているけれど、
同時に、その個をコントロールすることは出来ない。
虐待などで子供を殺してしまうー子供の生命を奪ってしまう大人がいますが、それでも、大人が子供の個をコントロールしたとはいえないでしょう。死んでしまった子供との関係は、子供の死後も続きます、その子に関わった大人の記憶の中で、心の中で。その後に大人の生き方や、心の在り方に影響し続ける=生命を奪ったからといって、大人の記憶から存在を抹殺できないですから。
ちいさな ちいさなただの細胞が
時をへて「赤ちゃん」になってこの世に身を現し、
時を経て 思春期を通過し、
時を経て 大人 と呼ばれる時期を過ごし、
時を経て 老人となる。
最初に出会った精子と卵子の持ち主にはどうしようもできないドラマを展開していく。
その間、時代はめぐり、世界は変化を続ける。
「泣き喚く赤ん坊」というかなり生活感があるものを腕に抱きながら、
細胞からの神秘的な変遷を想い、なんともいえない感覚を感じたのでした。
by totoatsuko
| 2007-03-20 22:39
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