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子供病棟

子供病棟_d0065558_1623560.jpgある小児科の先生とお話して学んだ日米の違い。

日本の小児病棟は主に集団部屋で構成されているので、子供達は、いってみれば毎日合宿しているような感じ。だから、子供達の精神状態は、アメリカの個室中心病棟に長期滞在している子供達より、色々な面でいいサポートを受けられている、と日本の小児病棟を視察したアメリカの医師が言ったそうだ。

他の子供達との関係、他の子供たちを見舞う家族との関係、それに関わる医療従事者たち。
横と縦の関係が、集団生活の中で複雑に編みこまれていって、相互サポートがうまく機能する、昔の日本の地域社会の文化に似たようなコミュニティー感が生まれるのだろう。


個の尊重をしなければならない、
と外国の文化をかじって口にしてみても、それを無理やり生活の中に取り込もうとしたら
単に「孤立」したり「他者との相互コミュニケーションの大事さ」を過小評価してしまう。
何か新しい事がよい、と発表されると、日本という国は、そこに伴う悪い面を見たり、それを自分達の既存のやり方にどういう風に取り込めるか十分な議論をせずに、今までのやり方のよい面をケロっと忘却して、新しい事にあっさりと乗り換える傾向がある。

個の尊重の仕方を、例えばアメリカ人がやるようなやり方でやっても、日本人が、自分の存在を尊重されているとは感じられる訳がない。

アメリカの小児病棟でのセッションを思い出せば、確かに「社会性」とか「グループの中でどう自己表現できるか」というのもセッションのゴールの中に入っていたが、日本でやるとなると、それも微妙に変わってくるのだろうな、と思ったのでした。
by totoatsuko | 2007-03-11 16:01 | Comments(0)
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音楽療法士(GIM)のつれづれ


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