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迷宮

迷宮_d0065558_136361.jpg村上 春樹の長編を読んでるとき、私はその深い森に迷い込みこちらの世界からとても遠い所にきている感覚になれるのが好きだ。

今「海辺のカフカ」を読んでいるのだが、
下巻 p271に以下のくだりがある。

「迷宮という概念を最初に作り出したのは、今わかっているかぎりでは、古代メソポタミアの人々だ。彼らは動物の腸を -- あるいはおそらくその時には人間の腸をーー 引きずりだして、そのかたちで運命を占った。そしてその複雑なかたちを賞賛した。だから迷宮のかたちの基本は腸なんだ。つまり迷宮というものの原理は君自身の内側にある。そしてそれは君の外側にある迷宮性と呼応している。」

「相互メタファー。君の外にあるものは、君のうちにあるものの投影であり、君の内にあるものは、君の外にあるものの投影だ。だからしばしば君は、君の外にある迷宮に足を踏み入れることによって、君自身のうちにセットされた迷宮に足を踏み入れることになる。それは多くの場合とても危険なことだ」

「森にはいっていったヘンゼルとグレーテルみたいに」
「そう。ヘンゼルとグレーテルみたいに。森は罠をしかけてくる。君がどれだけ用心して工夫しても、目ざとい鳥たちがやってきて目印のパンくずを食べてしまう」


迷宮というものの原理は君自身の内側にある。
そしてそれは君の外側にある迷宮性と呼応している

わたしたちは、迷宮の中を手探りで生きているともいえる。
自分で人生を築いていっているようで、運命に翻弄されているかもしれない。
見通しが明るい道を歩いているつもりでも、気付いたらがけっぶちに立たされていることに突然知らされることもある。

自分のまわりで起こることは、自分と無関係に起こっているようで、実は繋がっていたり、
全くの偶然としか思えないことも、あとから振り返ってみれば必然だったと感じることがある。

わたし達は自分の全てを把握することは出来ない。コントロールすることも出来ない。
なぜなら、自分は世界の反映であり、世界は自分の内なる世界の反映であるから。

自分の心と体と魂の迷宮と世界で起こる現象は、時空をこえて 関係 している。
それには、常識から導かれた理論的な説明など必要ないし意味をもたない。
by totoatsuko | 2007-02-05 13:06 | Comments(0)
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音楽療法士(GIM)のつれづれ


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