イベント託児所 mother's

文楽の東京公演は、3ヶ月に1回しかないから、見逃せない。(最近は子供・家族向けの分かりやすい文楽鑑賞会、というのも別に企画されているが)しかも、今月は、夜の部(17時ー21時)しかなく、保育園帰りの子供の面倒をどうするかが鍵だった。しかし、ここ1,2年国立劇場が委託している イベント託児所mother's があることを発見。開演30分前から終演までの約4時間半、2歳以下2千円、それ以上は千円で見てくれる。これだけでは経費がまかなえないので、イベント主催者が負担をする (=主催者側の理解がないとここのサービスを提供できない)
17年前に、育児で自分の趣味の時間が無くなったうえ、あまり子育てに協力的でない夫をもった主婦が始めた会社だが、その存在に感動してしまった。保育園に預けていても、自由になる時間は保育時間内。しかし、コンサートや観劇は、夜に行なわれることが多い。そんな楽しみを、子供をもったらお母さんは全て諦めなくてはならない、なんてある意味理不尽な話だ。男性が、子供が生まれたから、5時以降の会議や飲みを一切やめて家に帰る、なんて話はきかない。
そして、託児室に行ってみたら、保母さん2人、子供0.今日は何人来るんですか?ときくと あともう一人女の子がきます。親子文楽の時は15人とかいらっしゃることもありますが、普段は、1人の時もあります。 とのこと。
そもそも、文楽・落語(国立劇場では落語もやっている)の客層が子育てが終わった世代だからなのか?それにしても、利用者の少なさに驚いた。この託児所のおかげで、夢のような異世界と心が洗われる様な感動を私は体験することが出来、自分の感性やエネルギーを沢山チャージすることが可能になったのですが。
子供を持った時点で、お母さん達は自分の時間の確保するすべを探そう、という意欲が一気に喪失するのか、、、まるで 監禁された人が、逃げられる状況なのに逃げる意欲や、逃げられると思えなくなっているように、その監禁状態をある意味心地よく思い込んでしまっているように。(ちょっとたとえが悪いですが、、、)
子育てって、人間の一生の基礎の部分におおきく関わる、とっても大事で、fullfillingな任務。それに変わりは無いけれど、自分を楽しみ、自分育てをするのも、同じくらい大切なことを、忘れないで欲しいと思う。