人気ブログランキング | 話題のタグを見る

カウンセリング@代々木上原・音楽療法・心理療法 GIM

totoatsuko.exblog.jp ブログトップ

誰に助けを求める?

今朝 文部省に自殺予告の手紙が届いたとかで、大臣が神妙な顔で記者会見していた。
私から見たら、文部省にあのような内容の手紙がかけるほど心が開いているんだったら、自殺なんかしないだろう、と咄嗟に思ってしまったが、真相・深層はわからない。

続いて、ヤンキースの松井からの自殺を考えている人に対するコメントということで、
あなたを愛している人がきっといる、家族・親戚・友達・先輩・後輩。だから生きて欲しい、その人たちを悲しませないためにも、という内容のものが顔写真付で公開されていた。

しかし、本当に死ぬかどうしようか、あるいはもう死んでしまいたい、と思っている人にとって、コノメッセージはどれだけの意味を持つのだろうか?と疑問に思う。

どっちにしようか
例えば、海に行こうか山に行こうか迷っているのようなレベルでは無いのだ、本当に自殺を考えている人は。誰かを悲しませないために自分の死にたいという願望を我慢しなさい、なんて何て無茶な要求で、無責任な発言だろうか?

当事者達の多くは、他人を気持ちを配慮して自分を偽ることは、ほとほと疲れているのだ、我慢できなくなっているのだ。周りの人を見渡して御覧なさい、きっとあなたを大事に思ってくれている人がいる、なんて、本当にいるのなら、とっくにその人の心は救われているか、状況の打開策を見出しているに違いない。

また、仮に自殺願望を持っている人が、松井のコメントによって、勇気を出して心を開き、家族や誰かに相談したとしても、困ってしまう人が多いんじゃないだろうか、そんな深刻な話されても、どう対応していいのかわからない、と。

そもそも、当事者の心が遭遇していることにこれっぽっちも気づかなかった、気づいていても見て見ぬふりをしてきた、あるいは、どう対応したらいいか分からずほおっておいた人たちなのだから、いきなり深刻な話を持ち込まれても、それまで通りの対応をするか、誰かに相談して、当事者が勇気を出して打ち明けた秘密をばらしてしまい、もっと危機的な状況に追い込んでしまう可能性だってある。

それに、そんなに心を追い込んでしまう状況をつくってしまった環境に属する人間達の心だって、そうとう病んでいるかもしれないのだ。本人達は、こちらがわの人間だと思い込んで、健全だと思いこんでいるのかもしれないけれど。

どんな人の心にも、闇は存在する。

当事者の危機的な心に気づかない人たちを責めようとは思わない。
誰だって、自分に降りかかりそうな火の粉は避けたい。
仮に気づいていたとしても、心・意識の構造が気づいていないことにしてしまう。

それに、心の闇に飲み込まれそうになっている人と真剣勝負するのは、そこから救い出そうとするのは、素人にはとても危険なことなのだ。目には見えないだろうが、相手の増殖し続ける力強い闇・影は、無防備に近づくと、無意識に押しやっている気づいていない自分自身の闇を呼び覚まし、リンクし、こちらの心も知らないうちに、闇にひきこまれていく。

どうして政府は質の良い専門家を育成するシステムを作ることに投資したり、専門家の存在を宣伝することなく、身内(家族や先生)で解決しようとするのだろう?いま日本人の心で起こり始めていることは、身内で、世間に知られないように丸く取り繕えない事が増えてきているのに。

身内だから、身内としての愛情や利害関係が、その人の心のもつれをより複雑にしていることもあるのだ。
by totoatsuko | 2006-11-07 09:40 | Comments(0)
line

音楽療法士(GIM)のつれづれ


by totoatsuko
line
クリエイティビティを刺激するポータル homepage.excite