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ぷれいす 東京 ~ Stop AIDS

ぷれいす 東京 ~ Stop AIDS_d0065558_22312970.jpg第20回 日本エイズ学界学術集会 (11月30日 - 12月2日)をホストするのは、この20年で初めて、医療専門家ではない 民間団体 ぷれいす 東京だ。

先日 日本のエイズを取り囲む状況を知りたくて、
又、私が出来る事の可能性を 探っていきたくて、
こちらの事務所にて話を伺ってきた。

ここ10年でAIDSを取り巻く状況は凄く変化したそうだ。
一昔前は、HIVポジティブになると死がすぐそこ、だったけれど
今は抗HIV剤を服用すると、数十年、普通の生活が送れるようになった。
それによって、いわゆる世間からの「同情」や「危機感」みたいなのが薄れて、寄付金も公的機関の配慮も薄くなってきているとか。一つ例をあげると、緩和医療病棟では、抗HIV剤を服用しているひとは受け入れてもらえないのだそうです。

そして、心の専門家として一番印象的だったのは
AIDSに関する「知識」を学校で教えても、ほとんど性交渉による感染の予防に繋がっていないという実態だった。「知識」は、詰め込まれただけでは実際の人間関係の中で生かされない。だから、予防には知識の提供だけではなく、2人の関係特有なものを理解し、心に働きかけるアプローチを常に考えているとのことでした。

片方がコンドームを使って欲しいと思っても、片方が拒否した時、きちんと事の重要性を話し合えない、相手の心を尊重できない関係であったり、
自分だけは大丈夫、という根拠ない信念をどこかでもっていたり。

これって、ゲイのカップルだけの問題じゃない、 どんなカップルにも存在する普遍的な問題だよなぁ、ってお話を聞きながら思いました。恋人が望むことは叶えてあげたいとか、恋人を喜ばせてあげたい、という気持ちから、心の底では不本意だけど、unsafe sexをしてしまう人っていっぱいいる。それで相手が喜ぶなら、と。

大抵、自分が犠牲にしている自分自身の重要性を軽視している結果だ。
相手が望むなら死んでもいい、というならそれでもいい。
病で苦しむ相手を看病しているときなんて、本当にかわってあげたと切実におもう。

でも、自分の心を大事に思ってくれない人、
あるいはうまい事言って愛してるフリをしてる人のために死んでもいいと思える?
しかも、死ねずに心と体の傷をずっと背負って生きて行かなくてはならないかもしれないのだ。

Unsafe sexを強いる側は、多くの場合自分が相手に何を強いているのか、そこまで深く考えていないし、それを許すほうだって、自分の心、体、人生をちゃんと見てない状態であることに気づいていない。

教科書つかって、一般的な倫理は道徳は、こう有るべきなんですよ、なんて学校でおしえてもらっても、実際どれだけの教師が、「知識」以上の、実際決断を下すときに発生する激しい葛藤やどろどろした心、それを乗り越えた経験を生徒に分かりやすく伝えることができているのだろうか?

心の価値観は、実際自分が色んな局面を経験し、そのひとつひとつで立ち止まって感じ、考え、心の葛藤を実体験し、自分で自分の倫理観、道徳観を、しいては価値観を築いていかないと、生きていくうえでの芯みたいなものは形成されないだろう。
by totoatsuko | 2006-09-17 13:46 | 日々感じたこと | Comments(2)
Commented by じろう at 2006-09-23 12:23 x
HIV・AIDSに関しては、心の問題として捉えることが大切ですよね。地元の日本語紙がAIDSの特集を組んだ時にインタビューを受けたのですが、一番伝えたかったことはHIVについて意識を高めるとともに、自分自身を大切にしてほしい、ということでした。自分自身を大切にする、ということをパートナーとのダイナミクスの中で実現するには、単なる知識の伝播では不十分で、一対一のサポートが必要でしょう。

ところで、アメリカでは政権によって社会サービへのファンディングも大きく変わります。ブッシュ政権になってから、宗教ベースの団体がファンディングを受けやすくなったり、性感染症予防の施策としてセックスを控えるよう(特にティーンに対して)働きかけるプログラムに予算が大きく動いたりしています。こうした現実離れした倫理観によって、HIV・AIDSについての意識が後退してしまうのが心配というか腹立たしいところです。
Commented by totoatsuko at 2006-09-25 21:50
宗教って、救いをもたらすこともあるけれど、神の名をつかって意味なく悪者をつくったり不必要な罪悪感を人間の心にもたらしたりすることもあって、宗教に囚われて自分自身を失っている人と遭遇すると、残念でなりません。
>性感染症予防の施策としてセックスを控えさせるプログラム
なんて、当事者たちの現実においてなんて無意味な試みなんでしょう。。。
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音楽療法士(GIM)のつれづれ


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