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カウンセリング@代々木上原・音楽療法・心理療法 GIM

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やりがい

やりがい_d0065558_1431677.jpgインタビューを受ける時、ワークショップの質疑応答のとき、
「この仕事(音楽療法士)をしていて、どういう時にやりがいを感じますか?」

「(お話をきいていて)人の心を扱うのは結構大変な仕事だと感じたのですが、何がこの仕事をやることを続けさせているのですか?」

と聞かれることがよくある。


灘田さんが言った一言が、クライアントの価値観や人生観、行動を変えたときですか?
その一言が、クライアントの悩みに光を与えた時ですか?
クライアントが灘田さんが作った音楽に乗ってきて、その人が感じたことがない楽しい時間を過ごした時ですか?

このように、推測される。


しかし、
相手が感銘を受けるような一言とか、
相手がはっとするような指摘とか、
相手がハッピーになる音楽を提供しよう、

なんてことは試みない。


私を満たすものは、
クライアントと心の深くで繋がりを感じたとき。
それは、家族でも、恋人でも、親友関係では持てない何か。
それは、心全体が共鳴し震えるような、何か。

それが、一時的に、信頼関係が崩れそうになった時、恐ろしい暗闇や、どろどろした辛いプロセスをクライアントと共に歩んでいるときでも、その人の無限の可能性を強く信じさせる源。

こう書いても、実際クライアントあるいはセラピストとしてそれを体験したことがない人にはうまく理解できないことだろうな、と思うけれど。(体験したことがある人は、書き込みで補足説明してください!)

そして、
クライアントが、わたしとのプロセスを通して、
自分自身で自分の内面に光、希望、答え、意味をみつけることが出来たと伝えてくれたとき、私の心は喜びで満たされる。私の役割は、自分自身の内面のプロセスを内面から(私が外から与えるのではなく)誕生させ、変化のプロセスをサポートすることだから。
by totoatsuko | 2006-06-06 14:03 | Q&A | Comments(1)
Commented by nap-poco at 2006-06-11 14:39 x
「心の深くで繋がりを感じたとき」。まさになんとも説明できない至福の時です。それがあるからどんな事があっても今まで続けてこれ、これからもやり続けたいと思う。人と人とのつながりの1番温かいところ。私は特養老人施設で日常介護もやりながらやっているのですが、日常でもたまに出会います。しかし音楽を通じての時の方がより深いもので、ほとんど自己表現ができない方が反応しやすい環境ができてると思います。それがなぜなのかはわかりません。ただそれが私との間を音がつなげくれているからだとは思うのです。
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音楽療法士(GIM)のつれづれ


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