グループマンダラ

音楽をききながらのイメージ体験をかみ砕いたり、異なる視点からみてみるのに、とても有効だからだ。
このテクニックの応用で、あるグループで、大きな紙に人数分の円をかき、音楽を聴きながらその紙をそれぞれが色で埋めていくグループマンダラをやった。唯一のルールは、ほかの人の円の中は侵害しないこと。

20分くらいかけて出来上がった、大きな一枚の絵。
ぐるっと一周して、異なる視点で自分の円を、全体像をみる。
自分の位置から見ていた自分が、他人が、全体像がとても違って見える。
上と左の絵、同じものだけど、90度変えただけで、全然別物にみえるでしょう? 重心、中心、色や形が向う方向性の違いとか、あなたは何に気づきますか?
生活のなかでじっさい自分の視点を360度変えて
世界を、自分を、人との関係を見つめてみることは不可能に近いけど、このやり方では、それが可能になる。
自分の円をしっかり縁取っている人もいれば、縁からいっぱい色がとびだして円の内側と外側が消えている人もいる。それぞれのマンダラの色合いも、形も、他の円や共有スペースとの関わり方も、人それぞれ千差万別。

一人でマンダラを書くのと違うのは、そこにグループダイナミックスが存在すること。
自分の円(マンダラ)を書くことによって自分のある一部分が反映しているのだけれど、この場合、他人の中の(関係の中の)自分が現る。
何故、私は右隣の人の近所には色を広げていきやすかったけど、斜め左前の人の所に線を伸ばして行くのを躊躇したのか?もしかしたら、左前の人に苦手意識をもっていて、日常生活のなかでも、そういう人に対して同じ行動パターン(近寄りたいと思っているけど、自動的に素早く自分から引っ込んでいる)とっているのではないか?

では、ピンクと黄緑のジグザグが自分にとって意味するものはなに?なんか、拒否されているような、近づくとはね返されそうな気がする。
では、何色だったら、あるいはどんな形だったら、近づけそうな気がする?
んんん、自分がピンクの水玉で青の縁取りがされていて、魚のエラみたいなのがついて自由に動けたら大丈夫かもしれない。


絵を描く、色を使うこと自体リラックスする効果があると思うけれど、
それ以上に得るものが、見つけるものがあるのです。

(confidencialityのため、実際の事実とは変えて記載しています)
*簡単にいうと、チベット仏教美術でよくみられる、円形の絵。Googleすると、もっと奥深いことが発見できます。
by totoatsuko
| 2006-05-29 12:47
| GIM:音楽と深層心理イメージ
|
Comments(2)

マンダラ、奥深いですね。
音楽療法の一部として絵を描くことは、色、かたち、線、そしてメンバーとの相互関係など様々な利点がありますよね。
グループマンダラ、まだ試したことがなかったけどこれをきにやってみようと思います。
上の絵と下の絵。エネルギーの出所や、一人一人の役割のようなものが、まるっきり違って見えます。(私には)こんなプロセスの中で、知らなかった自分の役割、可能性を見つけ、言語化できると素晴らしい発見があるように思います。
今回のワークショップの中で、『音楽が少なすぎる』『言葉が多すぎる音楽療法』との意見もあったけれども、絵や言葉は普段気がつかなかったものをビジュアルかしてくれ、しかもいつでも見直すことが出来る。
日本でもやってくださいね。是非是非。反響はいいと思いますよ。
音楽療法の一部として絵を描くことは、色、かたち、線、そしてメンバーとの相互関係など様々な利点がありますよね。
グループマンダラ、まだ試したことがなかったけどこれをきにやってみようと思います。
上の絵と下の絵。エネルギーの出所や、一人一人の役割のようなものが、まるっきり違って見えます。(私には)こんなプロセスの中で、知らなかった自分の役割、可能性を見つけ、言語化できると素晴らしい発見があるように思います。
今回のワークショップの中で、『音楽が少なすぎる』『言葉が多すぎる音楽療法』との意見もあったけれども、絵や言葉は普段気がつかなかったものをビジュアルかしてくれ、しかもいつでも見直すことが出来る。
日本でもやってくださいね。是非是非。反響はいいと思いますよ。
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