カウンセリング と サイコセラピー の違い

それまで、深くこの2つの違いを考えたことがなかったのですが、何故、表題の問いが頭をよぎったかというと、「カウンセリング」を経験した何人かが
「カウンセラーが、私の言ったことを、整理し、言い直してくれることによって、自分の視点がかわった。」
「話をきいてくれる人がいる、というのはいい。きいてもらってすっきりした。」
「頭で考えていることを話している感じで、心の深いもつれには触れなかったです。」
という内容の事を言ったひとが何人かいて、私がGIMセッションでやっていることと、カウンセラーと名乗っている人がやっていることは、随分違うような気がするのだけど、実際、その違いは何なんだろう、と思ったからです。
たまたま、私のところに来た人が、そういう経験をしただけで、
ユングとかフロイドのメソッドを使うセラピストとのセッションでは、大して変化がなくて、行動療法のメソッドを使ったものの方が自分にあっていた、という人もいますので、自分にあったセラピストを見つけるのは、とっても大事だとおもいます。
ともあれ、このクライアントの声がきっかけでちょっと調べた結果、この2つは、やはり結構違う 別ものだという結論に至ったのでした。
私の理解は
カウンセリング:クライアントが、困っていること、変えたいと思っていることについて、セラピストは話をきき、問題点を指摘し、変わるための考え方や行動の仕方をアドバイスする。クライアントの無意識の層にある感情をプロセスすることはない。
サイコセラピー: クライアントの無意識の層、あるいは、意識していない自分自身の側面を、セラピストとのやり取りのなかで浮き上がらせ、クライアント自身が、自分の価値観は何なのか、どう変わることを、何故求めているのか、などの自分自身の問いの答えを一緒にさがす。セラピストが、こうしたらいい、ああしたらいい、というサジェスチョンは基本的にない。ゲシュタルト、ユング、フロイドの考え方・アプローチはこちら側。
アナリティカル ミュージックセラピー、GIMも、こちらに分類されると思います。
ファミリーセラピー:ファミリーセラピストはクライアントの問題点を、家族の関係の中から生まれていると仮定する。クライアントによって話された、感情、出来事、自分自身の性格、などが、どの様に家族との関係の中ではぐぐまれてきたか、探る。例えば、親子間や夫婦間の関係がねじれていたり、どんずまり状態なとき、何がそうさせているのか考え、その関係を改善させるための手段をとる。どのメソッド(行動療法的なのか、サイコセラピーなのか)を使うかは、セラピストによって異なる。
このカテゴリー分けは、書いてみると、あまり意味がないように感じてきたのだけど、
これからカウンセリング、あるいはセラピーに行こうと思っている人が、その違いが存在することを知り、より自分にあったセラピストをみつける助けになればいいな、と思っています。