
教育者たちの集まりの話で、幼児期にどれだけ タスクオリエンテッド(何かを達成することが目的)の活動ではなく、イマジナリープレイを自由に経験することが、将来社会に出て人とともにクリエーティブに仕事をし、困難にぶち当たったときも柔軟にそこから立ち直る力にもつながる、という話が出た。
例えば、おもちゃのティーセットを使って、ティーパーティーごっこをするのは、初期レベルのイマジナリープレイ。
ティーパーティーをしている最中で、そのイマジネーションがどんどん膨らんで、ティーカップが例えば飛行機になったり、自分自身になって、空を飛び始めたり、海(お茶が入っているポット)に飛び込んで水しぶきを散らしたり、違う世界に迷い込んだりさせて、ティーカップなど実際のものが、現物とは全く違うものに変わって、物語の内容もディテイル化しリッチでクリエーティブでユニークなものになっていくのが、次のレベルのイマジナリープレイだと。
おとぎ話でも、かぼちゃが馬車になり、野獣が王子になる。
こう、だと思い込んでいたものが、自分の見方や生き方、感覚が変わるだけで、全く違うものとして認識される。
現実の世界でも そんな風に必要に応じて自分の意識や見方をクリエーティブに変えていけたら、あるいは、自然に変わっていけたら
より豊かに生きられるようになっていくだろうし、何かにぶち当たったときも、ぶち当たった状況に不必要に固執せず、違う解釈を見つけようとする方向性が自分の中で生まれてくるのではないかと思った。
Guided Imagery and Music therapy セッションでのイメージ体験は、
幼児期にやりきっていないイマジナリープレイを練習したり、やり直すことで、意識や心の構造を解放したり、違う可能性を試していく練習のようなものになっているのかもしれない、と思った。