
家族というと、誰のことを指すのか?
血が繋がっていない人同士は 家族 という言葉に値しないのか?
血はそうじゃない繋がりより何よりも強いのか?
血が繋がっている者同士の殺し合い、憎しみあい、暴力。
血が繋がっているがゆえに、血が繋がっていることを理由にして引き起こされる諍い。
時に、それは想像をはるかに超えた醜さをうむ。
血が繋がっているから、虐待しても許されるのか? 虐待を我慢しなくてはならないのか?
血が繋がってるから、法的に家族という関係だから、その関係から逃げちゃダメなのか?
自分を虐待する人を自分の家族、として付き合い続けなくてはいけないのか?
自分に関心も持たず、思いやりの心のやりとりもほとんどない人同士の法的な家族の形を、本当の意味で家族と言いたいと思えるか?
養子や里子、血では繋がっていない家族の形もある。
何より、夫婦は、カップルは、その者同士は血で繋がってない。
だけど、法的な手続きをとって、あるいは取らず? 家族 としての関係を築いていく。
それぞれにとって血の繋がりがある子どもがいれば、その子の親として、子育てチームとして、家族関係を築いて行く。
血が繋がっていないところから、血の繋がりが生まれ、家族 と呼ばれる生活集団が生み出される。
(法的には違う判断をされるケースもあるけれど)
家族 をどう定義するのかは人それぞれだ。
血には勝てない、家は長男が注がねばならない、と
血を理由にして、本当は血の問題では無いその人の心の問題に周りを巻き込んで
自分にとって大事にしていることを結果的に失っているんじゃないか
と思わされることもある。
血が繋がってたって、繋がってなくたって
お互いが相手との関係にどう向かい合うか、どんな時間を積み重ねてきたのか
どういう質の関係を、どんな感情を積み上げていくかは
当事者だけでしか体験できないことだ。
何をもって 相手との関係を ”家族” とよぶのか?
パートナーと、子どもと、どういう”家族”関係を築いているのか?