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心理療法における変容 のたとえ

音楽心理療法、Guided Imagery and Music, のセッションを1〜2週間毎に20回位続けてやると
セッションを始める前の自分はなんだったんだろう 
と思うくらいの 自分に対する認識か 生きている感覚が変容することがある。

例えるなら、蝉の脱皮。

蝉は7年くらい、ずっと幼虫として地中で暮らす、ときく。
そして、時が来たら土から出て、気に登り、脱皮し、身体が乾くのを待ち、最終的に、
幼虫 から 飛ぶことができる蝉 になる。

蝉の幼虫に質問して確認したことはないが・・・
幼虫として地中で過ごしている時、理性的に、これは自分の本来の姿ではない、と思ってない。
むしろ、地中以外に世界があるなんて考えたこともないし、
だからこそ、自分が ”飛ぶことのできる生物になる” なんて考えたことも、想像したこともないはずだ。

だが時がきたら
準備が整ったら
幼虫は脱皮を始める。

だが、脱皮中はとても無防備な状態で、他の生物に食べられたり、自分が脱皮のプロセスに耐えられなかったり失敗したりして、死ぬ可能性もある。
人間の赤ちゃんや母体が、その出産の過程で命を落とすことがあるように。


同じように
今の自分がどんな風に変容するのか、どんな脱皮の過程をたどるのか、なんて 心理療法の過程ではわからない。
心理療法士の私ですら、この幼虫が蝉になるのか蝶になるのか はっきりは分からず その変容のプロセスをサポートしている。

ただ、
暗い土の中に囚われている幼虫であることしか知らない、
幼虫でない何かになれる事は知っているから、幼虫を信じ、幼虫が途中で死んでしまわないようにサポートしながら、心理プロセスを促す。

例えば
クライアントが蝉になりかけているのに、外の世界を知らないがゆえに、自分の変容を自分が自分がを信用できないがゆえに、
怖さや不安を感じて地中に戻ろうとしたら
それは自殺行為だから(蝉になってしまったら、もう地中では生きられない)
最後まで、蝉になって蝉であることに喜びを感じ、外の世界を楽しめるようになるまで、
わたしは側に寄り添って、サポートし続ける。


想像したこともない自分になれるなんて 信じられないかもしれない。
でも、本当に臨めば、信頼できるセラピストに出会い、やり遂げることができたら
長い間土の中での生活しか知らない蝉の幼虫が 飛ぶことができる蝉になるような感覚の変容を
人間も遂げることができる。




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by totoatsuko | 2018-04-30 19:51 | Comments(0)
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音楽療法士(GIM)のつれづれ


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