今年も始まりました、ニューヨークのオペラシーズン。
ニューヨークに住んでいた頃は、マチネ(お昼の公演)も、ソワレ(夜の公演)も、日本のオペラ公演とは比べ物にならないくらいお手頃な値段のチケットが買えて、よく通っていました。
オペラハウスに向かうワクワク感
終わってから余韻に浸りながらブロードウエイを歩いて家に帰るまでの道のり。
日本に帰ってきてからは、
映画館で見るオペラが、私の冬の楽しみの一つになっています。
先日見たベリーニ作曲の「ノルマ」のメイン3人の歌手たちには圧倒されました。
これまで自分になかった感性が刺激された感じで
声が持つ深み 歌声の魔法にかかったようでした。
もちろん、舞台セッティングにも感動。
自分が歳を重ねるごとに
その歳を重ねたぶんの経験があり、視点が増え
美しいもの 幸福なことを より甘受できている自分が育っているようにかんじ
歳を重ねることの喜びを実感しました。
同時に、歳を重ねることは、いつか死ぬことを意識させられ
それはまた自分の大事な人たちと別れなくてはならない、という悲しみに思いを馳せることにも繋がるのですが、だからこそ、この瞬間に感謝して生きたいと思います。