自閉症 (あるいは障害を持った人)の人の世界の感じ方 I

立っているとき、足元が動いていなくて、地面が平行である事を当然だと感じていますよね。
歩く時、いちいち、膝をまげて太ももをお腹に少し近づけて、つま先を少し前方にだして、、、と細かなステップをいちいち考えなくても前に進む事が出来ます。
頬が、体が空気を感じ、匂い、その場所が自分にとって危険な場所(例えば火事の現場)でない事を瞬時に感じる事が出来ます。
私達があたりまえと思っていること、やっていることは、
ある人にとっては、とても複雑な事であるのです。
Music therapy for sensory integration and the autistic child
by Dorita S. Berger
によると、自閉症の子供によく見られる、反復行動、同じ状態、環境であることへの固執、コミュニケーションがうまく出来ない事、新しい事に対する恐怖、自分の体に対する認識、距離感の相違は、proprioceptive –vesticular –visual sensory systemがうまく相互機能していないことと、それによる混乱が、引き起こしているものと考えられるそうです。
Vesticular Systemとは、 頭の位置を基準に、何処にそれぞれの体のパーツがあって、それぞれのパーツがどう動いているか、どう動かす事が必要で、それは何故か理解し、統括する働き。
Proprioceptive systemとは、引力に逆らって体のバランスを保つ働き。
Interoceptive System (内面のプロセスを観察する働き)とは、Proprioceptive system とVesticular systemを統括する働き。
Tactile (fingers) system (Touch)とは、 肌や体, 舌、匂い、味覚を感じる働き
Visual and auditory system: 目と耳で情報を得る働き。これは、上4つの働きと共に働き、より高度な脳のプロセスを可能にすします。
(IIに続く)
*今日はボストン、マイナス10度でした。。。寒い!
by totoatsuko
| 2005-12-14 14:19
| 日々感じたこと
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