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カウンセリング@代々木上原・音楽療法・心理療法 GIM

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2枚目の絵

(前回の投稿の続き)
自分を一時的にでも完全に支配して、やらなければならないことにも手がつけられないようにしてしまう
深緑であらわされた自分の状態の絵。
中心の〇、自分という枠組み を超えて、
まわりの人達にも深緑、ネガティブな波動 は望んでいないのに手が付けられないほど拡散されていく。
自分の感情なのに、手に付けられなくなって暴走する感情とそれに振り回される自分、自分の人生。

その絵を描いていくプロセスについて
その過程を通して気づいたことをひとしきり会話したあと、
自分のいい状態を色にしてみませんか? と私が提案しました。

その人は、自分がいい状態であったことがないから、どんな感じか分からない
ずっと走ってきた感じ、、、
と呟いた後、すぐに黄色のクレヨンから色を紙に載せていくプロセスが始まりました。

いい状態であったことがない、ずっと走ってる
そんな生き方は 個人的には ほんとうにつらいだろうな、と思います。

でも、その辛さは、本人は”感じないようにしてきた” ので、
実感がなく辛い生き方を無意識に選び続けることができていました。

でも、この人は、
それが自分にとって とても辛い状態である という自分自身の感覚に気づき始めています。

これまでのパターンを踏襲しながら生きていく、そこに費やすエネルギーが 
本質的に自分がいい状態であるために使うことが出来たら
より気持ちいい 心穏やかな毎日がすごせるということに、気づき始めています。

この絵をかく作業も、曲の途中で描くプロセスが終わりそうになったのですが
曲が終わるまで、描くこと、その描いているイメージに留まる事を私は提案しました。

2枚目の絵_d0065558_1951344.jpg



描き終えて
中心がぶれないかんじ
自分の内側のいい状態から いいものが沢山まわりに広がっていって 周りの人に届いていく感じ
予定外に、緑がクレヨンについていたので、黄色のところに混じってしまっているけれど・・・ 
それも、黄色の中で浄化されていく事が出来る


自分がネガティブな感情に飲み込まれるような自分の気持ちの向かい合い方とか人との付き合い方を
ずーーーっと、もう何十年もやり続けてきた人が、
グリーンで塗りつくされているという というのが、よく体験する自分の状態 
それ以外の いい状態の自分 なんて体験したことがない と感じていた人が

全く自分自身が経験したことがない 新しい心のシステムをイメージできる

というのは、とても意味があるプロセスです。

例えるなら、日本の文化しか知らない、日本以外を経験したことがない人が
日本の文化にはない 何か異なる価値観を自分のものとして色にすることが出来る
というのは
自分の中に、与えられて生きてきた日本文化とは異なる自分の文化や価値観が生まれ、確実に自分の中でその感覚が育っていってきてるからだ、と言えます。
このような内的な変化がじわじわと、しかし確実に起こり、これまでの無意識に持っていて使い続けていたのとはちがう、自分が主体となって模索していく 自分の形、自分の生き方、というのは、とても個人的でクリエーティブなプロセスだと思います。

誰かに与えられた自分のイメージではなく
自分の内側が変容している過程で自然に生まれてきたものであることに、とても深い価値があります。

だからこそ、セラピーのプロセスを終了したあとも
セラピーの中で起きた変容は自分の中から消えず、自分を支えていってくれます。

いい状態の絵がかける状態になったから といって
次の瞬間から 過去のプログラミングされた自分から脱却して 
すぐに いい状態の自分を生きれるわけではありません。

しかし、その いい状態の自分 のイメージが 明確に心の中にあるか ないか で
この人が変わっていく方向性や 変化のテンポ に大きな影響を及ぼすでしょう。

以上、ネガティブな物に支配されている自分と、
自分の人生でいまだ経験したことはないけれど、見えてきた いい状態 の自分のイメージ の出現を通して、どのような対話をセラピストとクライアントは行い、どのような心の体験をするのか、ざっくりと書いてみました。

テニスについて”読んで知る”体験と、実際テニスをしてテニスを知る体験、は 全く異なるのと同様に
心理療法について”読む”のも、体験したことがあって読むのと、そうでないのでは、全く感じ方も理解の仕方も異なるとは思いますが、これらの投稿が、セッションの過程を垣間見る機会になれば、と思います。






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by totoatsuko | 2015-10-18 14:08 | GIM:音楽と深層心理イメージ | Comments(0)
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音楽療法士(GIM)のつれづれ


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