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心の柔軟性とその器の大きさと 2

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例えば、投じられる数々の石が 水の入った両手サイズのバケツに対してであったら、
投げられた石はバケツをひっくりかえして バケツを壊してしまうか
石でバケツがいっぱいになって、本来バケツに入っていた水はこぼれてなくなってしまうだろう。

もし、投じられる数々の石が 大きな海に繋がっている波打ち際にむかってだったら
どんなに沢山の小石を投げても、波は石を飲み込み、洗い流し、海の一部にしてから
また、砂浜へと戻していくだろう、時間をかけて。

投げられる石が痛くもかゆくもなかったら、いくらでも石を受け取れるが
小さなバケツのように 石によって壊されるような関係であるならば 石は受け取るべきではない。

本質的には、コミュニケーションが取れない、自分の精神状態を自分で安定させることが出来ない人で、
変わりたい、という気持ちがない限り、誰にもその人が変わる手助けをする事ができない。


彼以外の人が彼の痛みを感じる事もできないし、
彼にかわって彼の望むものを手に入れてあげる事も出来ない、
彼は彼で 私は私である。

その違い 明らかな境界線 は 存在するのだ。

望むものを手に入れようとする過程で起きる困難な出来事 を自分の事として
自分で正面から向かい合い、誰かのせいにしないで自分の存在をかけて自分の責任を持って生きること、

そのプロセス自体に、望むものを手に入れるという出来事そのものと同じくらい価値がある。

子どもの頃や、精神状態が不安定になり、自分が誰なのか分からなくなり、それに対して問題意識を持ってくる思春期は、燃え上がる感情と、それが入っている入れ物である肉体と心と頭の連携のバランスが崩れて、それまで親の介入でなんとか物事を回していたのが、自分自身でより責任をもって自分の心のことをやれるよう、試行錯誤の繰り返しをしながら、大人へと移行していく。

そんな不安定な状態の人の相手をする時、
何を投げられても動じない 
跡ができるほど押されても、跳ね返すのではなく、ゆっくりともとの状態に ”受け手”が戻り
受け手の心が 負のエネルギーを出さず、相手がよい方向へ変わっていく事を ”見守り” (見る・守る)ことを無理なく続けられる状態であるのと そうでないのでは 大変な違いがあるとおもう。

無理に付き合い続けることで
本人が このままではいけない 
人に負のエネルギーをまき散らし続ける事は自分の問題は何も解決できないし 大事な人間関係も自分で壊しているんだ という事が学べない環境を作っている場合もある。

心の平穏と安定性を保てないほど相手のモヤモヤが受け手としての器の限界を超えるのであれば
現在の関係をガラリと変えるような方向転換をすることを考える必要もあるだろう。

自分が相手の攻撃や負のエネルギーを受け止めなくてはならない立場なのだろうか?
無意識にそのポジションにいる事を選んでいるのか?
それとも、そうしなくてはならない、と自分が思い込んでいるだけなのか?

負担になるような対話をし続けることで、受け手は疲弊し、攻撃を続ける本人も疲弊する。
本人は疲弊し、受け手も疲弊する。


人生の日々の選択に答えはない。
大事な物を見失わず、自分がいい状態でいながら物事に対処し、楽しんで生きていくために、
ひとつひとつの選択を 自分が壊れない状態を保ちながら重ねていくしかない。

まず、自分がいい状態であること を確保することで
間接的にいいエネルギーを周りの人にシェアして 周りの人にポジティブな還元が出来る。





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by totoatsuko | 2015-08-06 22:55 | Comments(0)
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