ヒロインジャーニー :作戦に成功したその後
前々回
前回 のお話し
ペルセウスがメドゥーサの生首を切ったとき血潮が飛び散り、そこからペガサスが生まれました。
また、彼が空を飛んでポリデクター王の元へ向かう途中、その頭から滴りおちる血は蛇となって地上に落ちていきました。これが、地上に蛇がうまれる起源だと神話で語られています。
メドゥーサは、石にされて以来生きてもいない死んでもいない、
生と死の境界の世界に生きており、闇の世界や、悪魔の力を持つ経験もしました。
しかし 首を切られた今、皮肉ながらも 彼女は ”生” の力を取り戻し
女性的な物の象徴である、生命を生み出す、力を得ました。
それは、女性であっても、若くて、美しいことを男性的な価値観でもてはやされていた若い頃には持っていなかった力です。あの頃は、男性の喜ぶブローチやトロフィーのような存在でしかなかったのです。
、
首を切られたことで、生命を生み出す、
そして、闇の力を 必要な時に正しい形で使う という事を可能にしたのです。
というのも、
ペルセウスは、メドゥーサの首をもって、ポリデクター王の元へ行き、彼を石にし、母を解放し
王と母の結婚式の宴のために来ていた祖父も石にし
アンドロメダという女神が海獣によって囚われ、繋がれていた鎖を、メドゥーサの力で壊し解放しました。
アンドロメダを救出するときに海の中に浸されたメドゥーサの首から発せられるエネルギーを吸収した海藻は、次第に固くなり、サンゴとなりました。この神話では、これが、サンゴの起源だ、と書いています。
サンゴは、海という女性を象徴するものの中で成長していきますが、
切り取られたり、空気に触れると、より固くなり石となります。
闇の世界を経験した後 生首となって、ペルセウスという男性性と融合したことで初めて
己の力を 命を吹き込む 無から何かを生み出す ために活用する生き方が始まったのです。
メドゥーサが怪物として生きていたときは、やみくもに回りのものを石にしていました。
言い換えれば、自分の中の悲しみや怒りに飲まれていて、それらの感情に自分の存在が振り回されていたゆえに、怪物、という存在であることしかできなかったのです。
(続く)
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