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プロセス オリエンテッド Process oriented

プロセス オリエンテッド Process oriented_d0065558_2344495.jpg結果に繋がらなくても、
”何か一生懸命やる” 
”壁にぶちあたる” 
”自分の限界をしる” 
”自分が得意なことを知る” 
”自分なりに辛さに向かい合い続け乗り越える、
あるいは迂回する選択をする” 

自分が自分の選択や、おおいなる力による成り行きに対して責任持って生きていくを過程は、人として成長するための宝の宝庫だとおもいます。


親が出来るのは、守ってあげたり、代わりにやってあげたりすることだけじゃない。
やさしくしてあげたり、答えを教えてあげることだけじゃない。

自分でやろうとする気持ち
大変さと向かい合う心の体力
思うようにならない状況のとき、周りのせいにしたり、周りにあたるのではなく
自分自身と対話をする力、周りの人たちと対話をする コミュニケーションの力

そんなものが育っていく土壌的な存在であることも 親や身近な大人たちが出来る事の一つだと思う。


人生は ”過程” process の連続で成り立っている
何かの素晴らしい賞をとったり、何かに合格したり。
努力が認められるような出来事があっても、そんな大きな節目な出来事も、
”人生” という長い目でみたら、 生きている中の“過程” の一つに過ぎない。

その出来事が、その後の人生にどうつながっていくのか、どんな意味をもたらすのか、
その出来事が起きるずっとずっと前から始まっている自分の生きてきた過程に意味があり、
その出来事を超えて続く 生きていく道 に意味がある。

輝かしい経歴や受賞が、その人を 人生の奈落に転落させることもある。


人から評価されること 
それは 何か華やかで 評価されないより されてるものの方が良いもののように受け取りがちだけど
本当に それが自分にとって良いことなのか は 
その人が その”過程” をどのように受け取り、そこから何を感じ、考え、学び、そこからどういう風に生きていったか、それをずっと後に 自分で振り返った時にしか ”自分にとっての価値” は分からない、と言えるかもしれない。

最悪な出来事も、
その出来事からたくさん学んで 悩んで 苦しんで
その最悪な出来事がなかったら作れなかったであろう深みやコクを 自分の生き方に織り込んでいけたら
それは、かけがえのない出来事だった とずっと後になって思えるだろうから。


Achievement oriented だけではなくて Process oriented に生きる。
何かを達成していく事を目標にしながら生きているのではなく
今取り組んでいる事に十分に向かい合う事ことを大事にしながら生きる。

Process oriented な生き方では
いつ どんな山にたどりつくか 分からない。
山なんか登らず 一生を終えるかもしれない。
でも、山の頂点だけを目指して山を登っているひとには見えない道端に咲いている草花や小さな虫に出会い
予想外の寄り道があり、
その日その日の風や湿度をあじわっている。

”登頂した” という満足感とは全く別の種類の充足感や、さまざまな感情体験がそこにはある。

登頂する、という体験は何にも代えがたいが
登頂しなくても、山頂を目指す歩き方でも、同じくらいに何にも代えがたい体験になる
その人の歩き方次第で。

以前、何かの賞をいただいた時、惨めな気持ちになったことがある。
受賞したものは、自分としては やっつけ でやったものだった。
それなのに当時私なりに一生懸命取り組んでいたことは 何も結果に繋がっていなくて、
他者から評価されないことが、余計に情けなくなった。

まわりに受賞の件を囃されても、もっと もっと 惨めな気持ちになるだけだった。

前者は、夏休みの読書感想文、後者は受験。
本が好きで、本の虫で、通学路を歩きながらも本を読んでた。
賞をとるためとか、感想文を書くために読んでいたのではなく、読むこと その事自体に夢中だった。
楽しかったのかどうかは分からない。
そんな単調な言葉では表せないような複雑な内的な体験をしていたと思う。

かたや、受験。
受かることが目的。
試験に受かるために、時間の許す限り課題曲を練習し、音楽の勉強をした。


結果を出す事が求められている事には結果が出ず、
結果なんか何も気にしていないことが評価される、という なんたる皮肉。


社会は、achievement oriented な考え方でまわっている事が多い。
そうじゃないと回らないこともたくさんある。
そうじゃないと経験できない 素晴らしいこともある。
だけど、忘れないで欲しい 
どんなに結果を出す事にがむしゃらに取り組んでいても、
同時に ”過程” を生きているのだ、ということを。

どんな 道のり(過程)で、目的地 という名の”過程”に向かって生きているのか?


自分のプライベートな 何気ない時間にまで 
他者に評価されるかどうか、結果がだせるか、という評価軸を持ち込む必要がない。
他者の評価に繋がらなくても、一位にならなくても
毎日の日々の小さな取組の連続が自分にとって大事であれば 
それは 誰に何をいわれようと大事なのであって
それ自体がかけがえのない経験をしていると言えるのだから。



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by totoatsuko | 2015-06-11 23:45 | Comments(0)
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音楽療法士(GIM)のつれづれ


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