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平常心を保つために

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今年の目標、の話を聞いていて、”平常心を保つ” ”感情に左右されない” というのが出てきました。
周りの意見に流されたり、感情的になったりしないようになりたい、と。

その話を聞きながら私がイメージしたのは、

平常心を保つ、という目標に向かって努力しようとはしていても、
もし、自分の心の器、あるいはキャパシティーが、おちょこ 位の大きさで、
周りからの批判や圧力やプレッシャーが水道の蛇口をいっぱいいっぱいひねって出てくる量の水だったら、
どんなに”理性”で努力しても、おちょこ でその水を受け止める事ができないし、
瞬時にその水の勢いに倒され、流されてしまって当然だ、ということ。

同時に
もし、おちょこが流されていても、もし平常心をうしなった自分がいても
それを認めたくない、そういう自分を認められない、平常心のために努力している自分がいたら、
そんな自分を見ないようにして、
自分で自分を騙して、”自分は平常心を保っている” ってことにしてしまう事もあるでしょう、
無意識に、自分でも全く気付かずに、
だって、”努力している”んですから。

それが、とても怖いところ、哀しいところ。

もし、自分の心の器、あるいはキャパシティーが、湯船位の大きさで、
周りからの批判や圧力やプレッシャーが水道の蛇口をいっぱいいっぱいひねって出てくる量の水だったら、
なんの努力をしなくても、その水をしばらくの間 なんの努力もせずに受け止められるし、負担にもならないし、
水が勝手にあふれ出ていく事はあっても、湯船自体が、自分自身の心が翻弄される、という事もない。


鶏が先か卵が先か、という議論にはなりそうですが・・・
心がいい状態、成熟していたら、”努力しなくても” 自然と平常心が保たれるだろうし
逆を言えば、心の根本的なところ
ー 自分が回りに流されやすい、とか傷つけられやすい、とか腹を立てやすい、とか、そういう自分の傾向
が解決していなかったら、どんなに理性で努力しても、
本質的には”平常心”を経験できないのではないか、と思うのです。

理性と感情、どちらも大事な自分の一部ですが
自分の感情と向き合えなくて、感情の自分の言動への影響力を奪うために、
無意識に、気づかずに感情を感じないように、見ないようにしている人がいかに多い事か、
そして、それがどれだけ自分の生き方に影響を与えている事か・・・

平常心でいる、周りに左右されない自分 であるために、
自分の理性を強くして、感情を殺したり、律したりして、自分の中に矛盾を生む、
と同時に、その矛盾も無視できるほどの 表面的な強さを生む、という
悪循環を引き起こす自分の心へのアプローチではなく 

自分の感情と向かい合うことが出来る自分の心の器を育む事で
理性と感情のいい関係、いいバランスを生んで、
自然と 何があってもどっしり構えていられる自分に近づいていく、
というアプローチもある事を知ってもらえたら、と思います。

音楽心理療法士として、
その人が真に自然体で、平穏な心で、生きている事の幸せや価値を感じられる心のためのプロセスを進める機会を提供していきたいと思っています。


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by totoatsuko | 2015-01-26 22:51 | Comments(0)
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音楽療法士(GIM)のつれづれ


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