人気ブログランキング | 話題のタグを見る

カウンセリング@代々木上原・音楽療法・心理療法 GIM

totoatsuko.exblog.jp ブログトップ

いい 悪い とつい評価してしまう私たち

いい 悪い とつい評価してしまう私たち_d0065558_8113930.jpg自分の状態を相手に言語化されて言われた時、
しかも、その状態に自分が気づいていなかったり、
言われたような意図をもって振る舞っていた訳ではなかったとき、

自分は 相手に対してどのような反応をするだろうか?
自分は、どんな風にその言葉を ”感じる” だろうか?


相手の受け止め方が、ある個人の見解 ととらえるか、
それとも、その相手に大多数の人を投影して、 ”みんな” がそう思っているように感じるか
自分が誤解されているように感じるか
評価されている気がして、嫌な気持ちになるか

相手はなぜそのように感じたかを知るために対話を始め、
自分が意図したとおりの事が伝わるためには、自分をどう改善すればいいのか、 と探るのか

e.t.c e.tc....


2つ前の投稿で、
音楽療法科での初めての即興演奏のクラスで、色々とまどった私の経験を書きました。

いかに これまでの自分と音楽の培ってきた関係や音楽に対する先入観が 今 の自分の音楽との関係を制限しているか という事を伝えるために、私の その個人的な体験の話を学生たちにしているときに、もう一つのエピソードも話しました。

   ***
詩を読んで感じた事 を音にする、という課題に対して私がとまどいながら即興を終え、先生や他の学生と対話したあと、次に ピアノで詩の印象を表現したのは、セミプロのジャズマンでした。私と違って、何も戸惑いがなく、流暢なジャズのフレージング、ヴォイシングで かっこいいサウンドを奏でました。

先生がきく、本人に
「どうだった?」 How was your experience?
「とても気分がよかったよ、こういう事を試みたのは初めてだったけど、面白いね」

「とてもジャズっぽいサウンドだったわね」
「Yes...」
「それは 自分にとってどういう事でしょうね?」

彼は、自分が感じた事を 自分にとってなじみ深い 使い慣れた ジャズ という音楽のフィルターを通して即興をしたのでした。それは、彼にとって無意識だったと思うのですが。

   ***

そういう風に話すと、学生が手を挙げました。

「その人の即興がジャズっぽかったのは いけなかったんですか? 
(さっき 先生は 音楽療法では、いい わるい という評価はない、と言っていたのに、このクラスの先生はジャズっぽい即興を いい わるい で判断しているんじゃないか というニュアンスを含めて)」 という趣旨の質問でした。


この学生さんは、私の話し方のニュアンスのせいで、
あるいは 本人の傾向があってか、それは分からないけれど、 

先生の個人的な ジャズっぽいサウンドだったわね、というコメントを 
ジャズ というサウンドに囚われた即興でよくなかった、 と
いい わるい という判断基準に照らし合わせて判断したのだな、と思いました。
頭では、 音楽療法における音楽活動は、他者に いい わるい と評価されるものではない、という話を聞いて頭で理解しているはずなのに。 

そこで私は答えました。

「いいえ、そういう事は言っていません。
先生は、先生が感じた事を伝えただけで、それがよかったか わるかったか という事を伝えたのではないのです。 

セミプロ ジャズマン が、 自由にどのように音をつかってもいい という場でさえ、
自分の馴染みのジャズサウンド というフィルターを通して音を作ったように聞こえた
それは あなたの何を象徴しているか考えみませんか?

という投げかけをしただけなのです。

このようなコメントを通して学生が自分と音楽の関係をより細やかに見ていく姿勢を促し、
気づいていなかった自分の音楽的なクセや習慣、傾向を受け入れていくプロセスを始めさせることで、
自分を囲っている音楽の概念からより自由に、より意図的に音楽を扱う事の出来る音楽療法士 を育てようとしていたのです。

仮にニュートラルなコメントなのに、それを 批判や非難されているようにとっている、というパターンに学生が気づいたなら、そのネガティブ思考は 自分のどういう所から発生しているのか、という事を知るために、壮大な心の旅が始まる、という訳です、よりよい音楽療法士になるために。

という様には、上手に説明できなかった感じがしているのですが。。。


自分の状態を相手に言語化されて言われた時、
しかも、その状態に自分が気づいていなかったり、
言われたような意図をもって振る舞っていた訳ではなかったとき、
あるいは、それが認めたくない自分の側面をドンピシャに言い当てていたり
コメントした相手が 自分より目上、あるいは目下の人だったり

無意識に、自動的に 自分は批判されているのではないか 何か間違っていたのだろうか
と思考・感情反応する場合がよくあります。相手としっかり対話すれば、そういう意図で言った訳ではないと気づくことが出来るかもしれないけれど、毎回 そういう会話がを起こすことも出来ないだろうし、自分の中で妄想が広がって、自分で自分の嫌な気持ちを引き起こしているのかもしれません。


巷には いい わるい という評価軸があふれています。
他者をそのように評価し、自分もそう評価される経験を積み重ねています。

しかし、その軸では測れない人間の営み、生きていくプロセスがたくさんあります。

その人のストーリー、考えてきた、感じてきた事の変容のプロセス 
その事自体に 当事者や、その人と深く関わる人にとって大きな意味があり、
自分にとっての方向性や答えが含まれている、と 私は捉えています。





アメリカ発 幼児のための音楽教育 Music together @ 代々木上原クラス 無料体験 受付中。
マクロビおやつ付き。

音楽とアートを使う心理カウンセリング Guided Imagery and Music (GIM) session についてはコチラ
by totoatsuko | 2014-09-14 08:12 | GIM:音楽と深層心理イメージ | Comments(0)
line

音楽療法士(GIM)のつれづれ


by totoatsuko
line
クリエイティビティを刺激するポータル homepage.excite