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War Horse - 戦火の馬 ・ 演劇・家族・絆・命

War Horse - 戦火の馬 ・ 演劇・家族・絆・命_d0065558_10302932.jpg少し前に War Horse - 戦火の馬 の舞台の評判を聞いて 折しも 終戦記念日 が近いある日 見に行ってきた。 

エンターテイメント というよりは 芸術作品としての 完成度 の高さを感じた。
万人受けする感じではない と思うけれど。

見ていて、異なる視点で いろんなことを感じた。




一つ目は、3人がかりで動かすパペットのつくり。日本の文楽 にもヒントを得たというもの。
馬をリアルに感じた。

また、それを本当に生きているように動かし、本当の馬のような声を3人の声で作っている凄さ。

二つ目は半円形に作られた舞台と筆で掃けたような形に作った背景のスクリーン。
そのスクリーンに映される映像と、実際舞台で表現されている事のコンビネーション。
光と効果音。(これは、びっくりしたり、怖すぎて 心臓とまりそうな瞬間もあった)

三つ目は、人格的に問題のある父親に翻弄されながらも、明るく生き抜く奥さんと息子の姿。
誰かにミエを張って大事なお金を使っちゃったり、家族の約束を破ったり、
結局 家族からは信頼してもらえず、孤立している。
色々あたりちらしてるけど、自分で自分を不幸にしてることに気づかない、かわいそうな人。

そして、その父親がもたらす
借金とか人間関係のこじれとか、大事な馬を奪われるとか、本当に大変なことを
妻と息子は、言い返すことができないけれど、心の中で怒りを抱えながらもやりこなしていく。


 
4つ目は戦争中だけど、沢山の人を殺し合っているさなかなだけど、
傷ついて動けなくなっている馬を一頭助けるために 両軍の兵士が協力するシーン。

お互い喋っている言語が違うから お互いの言っている事が理解できないのだけど、
なんとか伝えようとし、理解しようとし、身振り手振りでやり取りする。

「そもそも こうやってコミュニケーションが取れていれば こんな戦争なんか始まらなかった」
という趣旨の兵士の言葉が印象的だった。

丁度、こども新聞 が終戦特集をしていて、その中で紹介されていた 特攻隊として突撃する前に家族に宛てた10代~30代の男性たちが書いた手紙を読んで泣いたばかりだった。 丁度、今度 ある大学で講演するために準備をしていて、ホスピスにおける音楽療法 の映像を見て 泣いたばかりだった。

みんな大切な人がいて、大事に思っている人がいる。
軍隊 とひとくくりにされている何千人、何万人の中の 一人ひとりが思っている大事な人達がいて、
その一人ひとりには、その人の事を思っている沢山の人が それぞれにいる。

一人の人間が死ぬ っていうことは、その人だけの問題ではない。

母の視点で、女性の視点で、 戦争に行く、自分の信念を持って苦難の道を選んでいく人を 
もう会えないかもしれない、どれほど辛い思いをするんだろう、と思いながら ただ見守るしかない
その どれほどか の胸の痛みも感じた。

同時に、大事な人をおいて行かねばならない と信じるしかなかった環境・戦争に生きた人達
そんな時代や思想、経験は、次世代へ決して受け継ぎたくない。
しかし、こころ の存在を 感情 の存在 を感じる事ができなくなっている人が増えている社会の傾向は、
心の痛みや 与えられた命の意味 を感じられない、
それらの価値が軽んじられる風潮に繋がっていくのではないか、と不安になる。

自分を含め、戦争 を知らない世代が大半になってきた日本。
戦争を経験し、自らの言葉で語る事ができる人達がいなくなっている日本。

過去に日本人が学んだこと風化し、また 歴史は繰り返される 道をたどっていくのだろうか?


五つ目は 心と心が繋がる 絆 のようなもの。
絆 って言葉は 近年使われすぎてて、陳腐な印象があるので嫌なのだけど、、、
その言葉が持つ 本質的な意味は 深いと思っている。

父親とは、表面的な ソツがない関係を奥さんと息子は築いてる
ー 怒らすとめんどくさいし、構ってあげないと荒れるから。

戦争の中で、上司と部下、それは規律の中で築かれた関係、
その人達が、裸の人と人の関係 で関わったときは、その関わり方の内容が変わる。

母と息子、息子と馬は、離れても、引き離されても、ずっと心の中で思い続け、信頼し続けている。
命 と 命、 魂 と 魂 の繋がり。
その人がいるから頑張れる、 これは、ある兵士が恋人を思いながら戦場で言った言葉。

そういう感情のからみや感情の矛盾 がこの舞台では見事にあらわされている。


心に残る 見た後も 色々思いを巡らせ 味わい続けられる作品でした。


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by totoatsuko | 2014-08-14 21:49 | Comments(0)
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音楽療法士(GIM)のつれづれ


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