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葛藤と爆発を受け止め 見守る 2

葛藤と爆発を受け止め 見守る 2_d0065558_22515820.jpg小学生になると、幼児とちがって、言葉で状況の説明や、自分の思いや考えを伝える事が,まだまだ語彙は限られているけれど、出来るようになる。しかし、相手の立場や、状況の特異性など総合的に考えて自分の言動を冷静に判断して行動する、というのは、小学生、と一言に言っても、1~6年生で能力は全然ちがうし、個人差もある、のだけど、低学年では、簡単ではないと思う。

私が見ていない状況で起きたことについて子どもがあーだ、こーだ、言っていて、時にはむちゃくちゃ腹を立てていたり、哀しんでいるのを訴えてきたとき、ただただ、その気持ちを受け止め、本人がその気持ちを消化していったり、同じ状況がまた起こったときは どうしたらいいか一緒に考える話をすることは出来る。

だけどその場にいた誰か の説明で
話し手の主観がはいった話から間接的に知る状況だし、
その人の説明をうのみにして、私自身が実際見ていない、関与していない状況についてジャッジを下すべきではないと思っている。いかにわが子が真実味を持って語る内容でも、本人にとっては真実でも、状況としては 真実ではない可能性は常にある。 
現場にいない人間が、又ぎきした話を元にジャッジをする、真偽のほどが確認されていないのに決めつける、一部の人の見解をもとにpro con どちらもの話を吟味せずに状況を理解した気になる、 そんな事をしたら、よけいに状況がややこしくなるし、その現場で様々な事を感じ、試行錯誤して人間関係を作っている人の 自分で考えて感じて言動する 力をつけいていく経験の 妨げになる。

一般論は言えるかもしれないけど、一般論なら、誰にだっていえる事で、
一般論をあてはめて起こったことを吟味するるような会話を親子ですることに、
私はあまり意味を見いだせない。


私が子どもと一緒に現場にいて、
誰かとトラブルが起きたり、その状況に対してや、私について怒りをぶつけてきたら、
それはもう、本当にものすごいエネルギーなので、私もかなり感情的に揺さぶられる事はよくあるのだけど、
その揺さぶられた不安的な心を子どもにぶつけ返すのではなく、出来るだけ辛抱強く、出来るだけ穏やかに (結構 難しいことなんですけどね) 対話を重ねる、沈黙を共有する、本人の言い分を聞き、本人が自分の言動を顧みるための質問をしたり、本人からの問いかけや欲求に、靡かないし媚びないけど、真摯に返していく。

言葉で言うほどたやすいことではなくて、
毎回 まいかい 状況や欲求は違うし、そもそも違う人間なんだから価値観が違うのは当然だし、
子どもは親に絶対従わないといけない訳ではなくて、自分で考えて自分の言動に責任が取れるように成長していけばいいのだけど、実際そういう風に生きていくのは親の庇護から離れる時で、まだまだ時間が必要だから、勝手にすれば、 と今の時点では野放しには出来ない。

自分の気持ちがコントロールできないのも当然だし、相手に分かるように辛抱強く説明したり説得するのが
今 この時点で上手に出来ないのも当然で、、、 だからといって、出来なくていい、と思っているのではなくて、まだまだ未熟だけど、本人が一生懸命 自分で考えて 感じて生きているのを見守りながら、その成長を促していく その成長を待つ というスタンスでありたいと思います。

色んな人とかかわり、いろんな事を言われ、話し、いろんな価値観にふれ、自分を試し、確認し、
いろんな状況を潜り抜け、本人が考え感じ学んでいく、考える、感じる力を磨いていく
道徳として、知識として していいこと・悪い事 を学ぶだけでなく
その人が生きている 現場 で、 いろんな人との関わりの中で さまざまな経験を通して、いろんな事を実感いていく、その結果、内側から 言動が変化していく、成熟していく、 そういう ”過程” が とても大事だと思っています。

大人になった私 ですら、当然 まだまだ未熟なところはあります。
自分で気づいていない、自分の事も 沢山あります。

子どもの頃、大人や学校の先生に ただ人と違う言動をする 大人の予測通りに動かない 事で 批判されたことも沢山ありました。大人になって思えば、そちらの立場の大人たちが腹を立てた理由もよく分かるのですが、そういう事が理解できるようになるには10年20年かかりました。

今 出来ないから だからどう、 とレッテルを貼るのではなく
人間 死ぬまで勉強、 成長しつづけますから、長い目で見て、子どもの成長を見守り、信じ続けたいと思います。

自分にとって大事な人から、信じられている、信頼されている、というのは、
ヒト が成長するための とても大きな力であると思っています。

逆に、自分が一目置いている人に、自分の成長をあきらめられていたり、素質を認めてもらえなかったら、
それだけで もうちょっと頑張ってみよう 工夫して辛抱してみよう という気持ちがそがれやすい。
(まぁ、四面楚歌・最悪な状況に陥ったとき どん底に落ちてひとりぼっちになったからこそ、それを跳ね飛ばす自分の底力に命が吹き込まれる事もありますが、、、そんな時でも、心の中にいる自分を大事に思ってくれている誰かの存在が支えになっている事が多くあります。)

上手に出来ない事、失敗する事、沢山あるけど、批判したりこうするべき、という私が個人的に思っている答えを簡単に与えるのではなく (私はこう考えるけど、というのを シェア することはあるし、絶対的にダメなことはダメだと ”教える” けれど、、、そういう絶対的にやってはいけない事、というのは、子どもは 言われる前から知っている事が多い。 フォーカスすべき点は、ダメだとわかってるけど、それをやっちゃう その過程で何が起こっているか を自覚する力をつけていくこと)、 自分で自分にとって正しいと思える選択を 自分で考えて、感性をつかって 自分で判断し、その判断に責任をもって生きていけるように (うまくいかなかったり、不満な状況に陥っても、誰かのせいにしたり 自暴自棄にならない) 時間はかかっても、その成長を支え、見守っていきたいと思うのです。



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by totoatsuko | 2014-07-02 23:13 | Comments(0)
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