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ボスニア・ヘルツェゴビナ紛争から W杯出場まで

ボスニア・ヘルツェゴビナ紛争から W杯出場まで_d0065558_22335629.jpgサッカー 日本代表チームの監督を務めたこともある イビチャ・オシム氏。
国内で分裂したサッカー協会を1つにまとめ、今回 ボスニア・ヘルツェゴビナ代表が 初めてワールドカップに出場する道を開きました。

激しい民族間・宗教間の対立。
数十年前まで戦争をしていた国。
少年時代は、戦闘が始まると避難して外に出る時間も限られていた事もあった、
私が生きてきた、今の子ども達が生きている生活では想像も出来ないような過酷な生活をした人もいるようです。

ボスニア・ヘルツェゴビナの代表選手達や、その戦争を経験してきた、大事な家族を失った人たちの話を聞いていると、胸が痛くなり、目頭が熱くなりました。どれだけの思いで生きてきたか、どれだけのものを抱えながら生きているか。

家族や友人が殺され、その怒り、憎しみ、悲しみが、人を狂気に導いた。
そして、さらなる憎悪が生まれる。

相手を攻撃したり、力で押さえつける事で優位にたったり、支配しようとする、
そういう方法で、自分が悲しい思いを二度としないようにしようとする。

同時に、それは、相手側にさらなる憎悪を生んでいる事にもなっている。


オシム氏が言っていました。

みんな 平和に生きたいのだ、
その方法が、ずっとみつかっていない
ただ、様々な民族の選手が混じった選手達が 
この国の代表としてワールドカップに出て、パスをつなぎ、ゴールに向かっていく姿は、
ひとつの希望である、

という趣旨の事を。

今は実際戦争はしていないけれど
過去に散々傷つけたった人々の心の奥深くに根差している感情は、
みんなで なかよく 暮らそうよ というのが綺麗ごとで表面的のように感じられてしまう事もあって当然。

世界の歴史の中での宗教や民族問題は常に起こっていてニュースになっているけれど、
日本国内でも、差別や、隣人同士の憎しみ合い、家族間の関係のもつれ、どこにでも転がっている。

憎しみ合いは、なくならないとおもう。
憎い気持ち だって、好き な気持ちと同じ人間の感情だから。

そんな関係を どうやって生きるか という中で、人が 人として成長できる機会があるのだと思う。

好き だからって 
ストーカーやDVのような表現をしても相手に伝わらないし、
相手により嫌われて 自分を傷つけてることにもなる。

きらい だからって
殴ったり 相手に きらい! って言い放っても、
自分の きらい って気持ちを持つことで嫌な気持ちになっている自分の状態は変わらない。

人は みんなに支えられて みんなと一緒にいきているから
人とかかわる中で色んな経験をしながら 生きていく。

国内で殺し合いをしていて、この先自分の国がどうなっていくか分からない絶望の時代にも
その戦争がなくなるために それぞれのやり方で 信念を持って 平和のために生きてきた人がいる。
たとえ、その人のやり方が ある時点では 非難の槍玉にあがり、さらなる対立を生んでいたとしても。

オシム氏は、サッカーを政治や民族に利用したことはない、と言っていました。
彼は、他の国では、それが当たり前な事を知っていました。
さまざまな民族と宗教が混じり合うチームがある事を知っていました。

その事実を知っていても、理性で分かっていても
これまでの辛い経験から、相手を攻撃せざるをえない という人の心理は存在します。

オシム氏が監督でない時は、民族や政治や利権からのプレッシャーで 国の代表選手や、この国のサッカーに関連する事柄が決められていっていたそうです。 プレッシャーに負けてしまうのも、人だからしょうがないと思います。命の危険を感じたら、自分の身を守りたくなるのも当然。

その中で、

自分の命にかけてでも 選手達が 実力に応じて 公平に評価される環境を作りたい 
サッカーを通して 国が一つになれる事を示したい

その覚悟を体現されたオシム氏のこの国のサッカーにおける功績は、計り知れないと思いました。

彼は、しかし、人々の対立する気持ちは、そう簡単に変わらないと知っています。
この出場は 一つの光にすぎない。
結果によれば、これが次の火種になることもある。

それを冷静にとらえている彼の深さに感銘を受けました。

これまでに起こったことは消えない。
心の傷も、消えるわけがない。
恨み節も、仕返しもしたくなるくらい、自分の心のなかのぐちゃぐちゃが、
やりきれない気持ち爆発させてしまう事になりそうでも、
そうやって、同じことを繰り返さないための一歩を 
毎朝太陽が昇り、新たな一日が始まるごとに、私たちは日々踏み出すチャンスを与えられている。

これまでと違う歴史を自分たちでつくっていく そう思って生きていく過程を通して
今の時点では想像ができない形で、二度と同じことを繰り返さないための道を切り開いていける
切り開いていっているんだ

といつも思っています。

様々な価値観や生き方を持っている人たちが、お互いを尊重しながら、教え合い、学び合い、助け合い、一つの事に向かって生きていくことは可能なのだと、私も信じています。




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by totoatsuko | 2014-06-23 11:06 | Comments(0)
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