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カウンセリング@代々木上原・音楽療法・心理療法 GIM

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カウンセリングセッションなどにおける音の使い方

カウンセリングセッションなどにおける音の使い方_d0065558_16405932.jpg発達に特徴のあるお子さんたちへ、 療育 という、その子の成長を促すためのセッションがある。

心理療法やカウンセリング という、自分と対話したり過程を通して、
自分が抱えているものを変容させ、よりよい心の状態にするためのセッションがある。

リハビリを行い、脳からの伝達の通りをよくし、体の動きや、状態がより良いものになるためのセッションがある。


ひとつひとつ挙げきれない、色んな専門分野がある。

それぞれの専門分野の方から、自分のセッションで ”音” を取り入れたい、その方法を知りたい、と求められることがある。すでに、ご自身の専門分野に、ご自身なりの音の使い方を取り入れてきていらっしゃる方もらっしゃる。

それで、どこかで、GIM とか、音楽療法の事をお知りになって、興味を持ってくださって、お問い合わせをいただく。 音楽療法の事に興味をもっていただき、とてもありがたい事だと思う。

同時に戸惑う時もある。
音楽療法について専門的な話をしたり、音楽療法体験をしたからといって、
実際 音を 音楽療法的に使える、と思えるようにはならない。

音は、誰にでも出せるものだし、巷にあふれているものだから、
使いたい、 と思えば、誰にでも使えてしまう。

教えてもらったから、見よう見まねで、やってみよう、と思えてしまう場合もある。

外科手術現場に同席して、メスや麻酔の使い方を見たからと言って、
自分もやってみようとはだれも思わない。
ひとつは、医師でない人がそれをやることは許されていないからだし、
紙切れを切るように人間の体は扱えない、というのが分かっているから。

音楽には、その所持と使い方に規制がない。
拳銃のように、
倫理感や、知識や経験を持ってない人が所持したら大変なことになる、という共通認識はない。


実際は、心の専門領域の枠組みの中で不用意に療法的に音楽を使おうとすると、
相手の心を切り刻んだり、どん底に落とすことだって起こるのだ、
しかも、使った本人がそういう事を引き起こしているのを気付かない場合も多くある、
傷を受けた本人も、あまりにも深い無意識をえぐられているから、すぐには気づかない場合もある、
というのが、さらに私の危機感をかきたてる。

体から外へ出血するのは見る事ができるけど、
内部が傷ついて起こる内出血が見えないのと同じで、心から血が流れているのも見えにくい。

そういう危険性を自覚しているから、
そのような事を起こさないように、
認定を受けた音楽療法士でも、
常に、自分を客観的に観察しながら、セッション内容の検証を続ける。
その検証内容のクオリティーも、教育と現場で鍛えられる。

音楽療法士になるために、 Guided Imagery and Music therapist に認定されるまでに、
何年もかけて、 音楽療法における音の使い方のテクニック、知識、理論、倫理、そして哲学 クラスで、そして、現場で学ぶ。音楽療法における、言葉の使い方、姿勢も学ぶ。

音楽療法、Guided Imagery and Music における音の使い方

それは、演奏会の美しく感動する音でも、リラクゼーションの音でも、なつかしい音でも、感傷的になる音でも、注意引きの音でもない。

そのセッションの目的に合ったプロセスを行うために、
音 を道具として使うのだ。


音には、魔力がある。
専門的な使い方の教育と経験をもたずして、
音 を治療行為、専門的な目的のために使うことは、
それを操ろうとする方も、その人のクライアントも、
トラウマになるような経験しかねない危険なことにつながる事もある。

あるいは、
音楽を使ったセッションだったけど、大した効果ないな、という実施者や体験者や世間の評価が、
音楽療法 という分野全体への評価につながる場合もある。

そういう事が、増えないといいな、と願っている


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音楽とアートを使う心理カウンセリングについてはコチラ
by totoatsuko | 2014-04-07 16:41 | GIM:音楽と深層心理イメージ | Comments(0)
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音楽療法士(GIM)のつれづれ


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