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そして父になる の小説を読む

d0065558_2233153.jpg他人の子どもだと知らず6年間育てた夫婦。
母たち、父たち。

子どもに対する思い。

血の繋がりか、かけたお金か、一緒に過ごした時間か?
子どもを持った親である一人ひとりは違う価値観を持つ。

血がつながっていない少年が、育ててくれた母を守るシーン。


出来そこないだったかもしれないけど、パパはパパだったと自分に言い聞かせるように言う、
あるいは、自分の弱いところを認めて謝罪しようとした?許して欲しかった? 一方の父親。
血なんか関係ない、育てた時間が大切、と涙を流す母たちと一方の父親。

赤ちゃん取り違えで生まれた、何も問題がなく毎日が回っているつもりだった日常に波紋を生み
特に主人公夫婦の関係や生き方を変えていく。

家族が家族として一緒に時間をすごせることのかけがえのなさ。

改めてこのことを思い散々泣きました。


主人公は、
子どもが取り違えられたことの痛みは一生抱えて生きていくと思うけど、
そのせいで、どん底に落ちたからこそ、自分と向かい合わざるを得ないくらい追い詰められたからこそ、

いや、追い詰められても、とことん人のせいにする人もいる、、、

でも、主人公は追い詰められて、狂気にはしるが、目を覚まさせられるような出来事があり、無意識に守ってきた自分の虚勢が、虚構がガラガラと崩れていったことで、
初めて家族のかたちを、
無意識に自分の親から学び取った形じゃないものを、自分でつくっていこうという気持ちになる。


取り返しがつかない線を越えてしまう前に、
今このときに大事なことに気づくことができて、これからの生き方を変えようとしているところに希望がある。
日々を一緒にすごしていく、子どもと人生を分かち合う父になっていく 
妻の夫として、家族の一員として日々を一緒にすごしていこうとする、という希望が。


どん底はつらいけど、そこから逃げずに自分と対話し、何か大切な見失っていたものに気づけば、その後の人生を、これまでよりももっと豊かにするための方向転換ができる。

それを思うとき、希望の光よりもシャープな刃物で時間をかけて深くえぐられていく鋭い痛みと、
ボディーブローを受けて鈍痛とともに足元から崩れ落ちていく無念さと救いのなさを感じ、
自然と涙が頬をつたう、とめどめもなく。


同時に、取り返しがつかないものにしてしまった人にも、光を見つけることが出来ると思う、
もしちゃんとどん底の自分と向かい合えたら。

壊したものを、壊れる前にしようとするのでもなく、取り返そうとするのでもなく、
自分がやったことに責任をもち、今自分にできることを積み重ねていくことで。

しかし、人格障害があったり、虐待関係であったりすると、
それは、人には表層では分からない、本人でも気づいていない病でもある場合もあるので、本人だけでは前に進むのは各段に難しいことなのだと思う。

だから、祈るしかない、その人たちが必要なヘルプを受けられることを。
病はなおりにくいけれど、人を病のせいで無意識に傷つけながら生きていくことで、自分を傷つけてしまわないことを、心から人とつながれる事の幸せを感じられることを。

I pray for the world peace and everyone's happiness.
by totoatsuko | 2013-12-23 22:37 | Comments(0)
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音楽療法士(GIM)のつれづれ


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