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音楽療法からみた心の健康とは?

音楽療法からみた心の健康とは何か? 

というご質問をいただいたので、私なりに自分と対話しながら考えてみました。

以下は、私個人の視点ですが、

音楽療法、特に心を扱うことが目的のセッションは、何か特定の答えを得るため・・・
例えば、悩みがない心になる、とか、次の人生の選択肢はどれがいいか、 
というような目的を持って行わないのです。
(セラピーのプロセスを歩むことで、
結果的に、エゴとかミエとか自分の不安感に無意識に操作されている自分から解放されて、
本当に自分が選びたいことに気づく、ということはありますが・・・)


今こういう状態があって、苦しい、とか、不安だ、とか、腹が立っているとか、
自分のこうういう部分をみつめてみたい、変わりたい、というニーズがあったとしたら、
”自分が本当に必要としている心の変容” を起こすプロセスを音楽とアートを使って一緒に行っていきましょう、というスタンスです。

お薬を飲んだら、その薬が、ホルモンバランスを調整してくれて気持ちを落ち着けてくれる、
お薬だのみ、というのとは全然違う、
その人の心と、セラピストの心と、音楽とアートがtherapeutic に交錯していく過程を重ねて、
その心自らが、自分が持ってる自浄作用だったり、sef-heaingな力を目覚めさせて、
人としてhoistic によりheathy な状態になっていく。

何か、特定の出来事が起こる事に向かってセラピーは行わない。
自分が想像できる範囲の変容なんて、限られているんです。

心は、意識されていない、無意識の部分のほうがはるかに大きくて、そこに、よりよい方向に向かうためのヒントがたくさん眠っている。だから、その部分の自分と対話して起こる変容というのは、想像をはるかに超えるものなのです。



だから、私は、”一般論として” は、”こころの健康とは ~ ”  と断定はできないんじゃないかな、と思います。

それぞれの人が、
心から、今私の心はheathy な状態である、
と感じられたら、それが、心の健康だと思うし、

体みたいに、心だって風邪をひいたり、あるいは大病を患って大手術が必要になることもあるだろうし、
死んでしまって、生き返られなくなってしまうこともあるだろうし、、、

一回、健康な状態になったから、それがずっと続くとは限らない。

心は、体と魂とも密接につながっているから、心だけ語っていては、語りきれないだろうし・・・



体の不調を診断したり、治療する専門職は、医師、看護師、技師、整体師、鍼、お灸、など沢山ありますが、
こころの専門職は、精神科医、心療内科医(これは比較的新しい分野ですよね)、くらいしか日本では浸透していませんよね。

体が不調だったら、すぐ行く専門家の場所があるけれど、
心が不調で、カウンセラーのところにいく、という文化は日本にはないですよね。


日本人の心の健康、 はどこに向かっているのでしょうか。
by totoatsuko | 2013-11-05 00:01 | GIM:音楽と深層心理イメージ | Comments(0)
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音楽療法士(GIM)のつれづれ


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