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アイデンティティーII 〔写真:夏の終わり〕

アイデンティティーII  〔写真:夏の終わり〕_d0065558_145786.jpgじゃぁ、どうやってその叫びと向かい合えばいいの?

それって、簡単な事じゃない。

ある人が、受験を終え、大学生になって喪失感を感じ始め、鬱な状態から、摂食障害になってしまいました。どうやら、これまで無視してきた ”一体自分はなにをやっているのか?何のためにやっているのか?”という質問が抑えきれなくなって、心ががらがらと音を立ててバランスを崩してしまっている。

何年もかけてゆっくりと、着実に培ってきた親、学校の先生、友達、そして自分自身との関係(それが、どういうものであれ)が、ある日突然バランスを崩してしまった。

その結果、生きている意味さえ、分からなくなってしまった。

この人は、そうなる前に、体に異変がきたすまで、なぜ心の問いかけに立ち止まらなかったのか?

親、先生、友達に対する見栄?
世間の価値観(A大学はよい)を自分の価値観と勘違いしていた?


いや、たちどまったかもしれない、何かがおかしい、と。

でも、セラピーが、何をやってくれるのかも分からなかったし、
セラピーに行くのは病気だとレッテルを貼られそうだから、と抵抗感があったかもしれない。

でも、私は自分自身の経験から、自信を持って言える。
いいセラピストとのセッションは人生を変える。

私達は、一人で、何役も持っていて、さらに、それぞれに感情がある。 日々追われてすごし、なかなか深層心理に注意を払う事が出来ない。私達の人生は、学芸会とちがって、やりたい役に立候補して、役を獲得するのではなく、さまざまな役割が責任が好む好まざるにかかわらず、意識しないうちにまとわりついて来る。

とても、一人で扱えるほど、私達の心は単純じゃない。
薬でコントロールしきれない、魂の叫びが存在する。

Who am I? (私は誰?)
●●会社のXXです。
灘田(という家の者)です。
●●大卒業生です。

かんたんな答えは一杯あるし、世間はそれで納得する。

でも、自分はしっているだろうか?体外的な代名詞では説明できない、
宇宙のように広く深く入り組んだ自己(Self)があることを。
by totoatsuko | 2005-09-20 21:59 | 日々感じたこと | Comments(0)
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音楽療法士(GIM)のつれづれ


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